DRAM価格 DDR4もDDR5も上昇傾向止まらず
2024/01/16 11:49
調査会社Trendforceは2024年1月8日、DRAM価格についての最新レポートを公開、コントラクト(大口需要家)価格は、23年第4四半期(10〜12月)が13~18%の上昇だったことを明らかにした。
24年第1四半期(1〜3月)についても13~18%上昇と、1割超の値上がりが続くとの見通しを示した。
24年第1四半期のPC用DRAM価格見通しについては、DDR4、DDR5ともメーカーの目標価格に達していないことや、調達側が値上がりを容認していることから、平均13~18%上昇になると予想した。
値上がりの幅はDDR5が若干、DDR4を上回るとした。
サーバー用DRAMについては、調達側が23年以降、DDR4在庫品の処分に重点を置いたのを受け、購入側が抱える在庫品全体にDDR5の占める比率が23年第4四半期に40%にまで拡大したが、サーバーへの実際の搭載率は20~25%にとどまったと指摘。
一方でDRAM大手の減産はDDR4のみが対象で、DDR5については増産に着手したとし、これを背景に、コントラクト価格は平均10~15%上昇になると予想した。
モバイルDRAMについては、調達側は、コントラクト価格がなお低いレベルで推移しており、在庫も比較的低い水準に下がったのを背景に、調達や発注を拡大していると指摘。
一方、供給各社はスマートフォン市場の先行きが不透明だと判断し、大規模な増産に対して慎重であることから、コントラクト価格は平均18~23%上昇と、比較的大きな値上がりが続くと見込んだ。
(IRuniverse Ryuji Ichimura)
関連記事
- 2024/05/20 日本トムソン(6480)24/3期WEB決算説明会メモ ややポジティブ継続
- 2024/05/20 コンデンサ国内生産Report #69 MLCC以外のコンデンサ生産数減少続く
- 2024/05/20 日本国内光ファイバーPSIレポート#3 光ファイバー生産減少続く
- 2024/05/20 国内酸化チタンPSI実績Report #25 アナテーゼ型生産抑制とルチル型在庫急増に注目
- 2024/05/20 国内伸銅品PSI実績Report #49 銅条販売まだ回復せず
- 2024/05/19 【MIRUウェビナー】半導体・種類別の需要動向 5/22 11時~
- 2024/05/17 2024半導体動向#15 Suppliers 個別状況2 NVIDIA
- 2024/05/17 集積回路プロセッサー輸出入Report#74 DSP輸出 中国向け輸出減少に注目
- 2024/05/17 はんだ輸出入レポート#17輸出入編 輸出V字回復後伸び悩む 輸入減少
- 2024/05/17 日本が先行する半導体製造の新技術 NIL(ナノインプリントリソグラフィ)について