TRE HDのリバーELV 川島事業所 プラスチック専用破砕機を導入
TRE HDの子会社リバー株式会社(本社:東京都墨田区、代表:松岡直人)ELV 川島事業所は、3月28日、新たにプラスチック専用破砕機を導入したと発表した。
1.導入の経緯
同事業所は、日本でも数少ない自動車解体と破砕機を併設する事業所として、TRE ホールディングスグループにおける自動車リサイクルの中核機能を担っている。今般、自動車業界は 100 年に一度の大変革時代に突入し、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの観点から、使用済自動車由来の素材をリサイクルして新しい自動車を作る取り組みが加速している。
EU では、2023 年7月に欧州委員会が新車製造に使用されるプラスチックの 25%にリサイクル材を使用することが義務付けられ、さらにそのうち 25%(全体の約6%)は使用済自動車由来のリサイクル材でなければならないとしている。
日本でも、使用済自動車のプラスチックとガラスのリサイクルを推進させるため、資源回収インセンティブ制度が 2026 年より開始予定とされるなど、プラスチックリサイクルのニーズは高まっていくことが想定される。
使用済自動車由来のプラスチックリサイクルを進めるにあたり、課題となるのはプラスチック以外の金属等の異物除去や比重の軽さによる輸送効率の低さ。自動車解体事業を行う同事業所は、この二つの課題解決のため、「プラスチック専用破砕機」を導入した。
2.「プラスチック専用破砕機」について
今回導入した「プラスチック専用破砕機」は日量5t 未満の処理能力を有し、ビスやネジなどの金属パーツが付属したバンパーや内装材などを破砕することが可能となり、磁力選別機を併設することで鉄を選別する。
まずは、年間約1万台の使用済自動車を解体する同事業所から発生するバンパーや内装材などのプラスチックを破砕・選別し、樹脂選別ラインを有するリバー那須事業所との連携により、プラスチックの高度なリサイクルを目指す。今後、他の解体業者からのプラスチックパーツなどを買い付け、使用済自動車由来のリサイクルコンソーシアム構築に向けて活動を進めていく。
3.設備概要
破砕後のプラスチック(自動車バンパー)
(IR universe rr)
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