豪マグネシウム開発企業のLatrobe Magnesium Limitedは3月27日、同社が計画中の年産10万トンのマグネシウム工場の建設候補地にマレーシアのSarawak州Samalaju工業団地を選んだことを発表した。
この工業団地では水力発電が利用されているため、同社は100%再生可能エネルギーで同工場を操業することが可能であるとのこと。同社はこの点を、“この場所の最も大きな利点”であるとしている。なお、この工場プロジェクトには40ヘクタールの立地が承認されたとのことで、同社は今後、土地申請の承認と予備的実現可能性調査を経て準備を開始する予定。また、同社はこの工場プロジェクトにより、世界で最もクリーンかつ最大のマグネシウム生産者となることを目指すとしている。
なお、同社はこれまでSamalaju工業団地のほか、サウジアラビアのRas Al Khair、オマーンのDuqmも同工場の建設候補地に挙げていた。今回Samalaju工業団地が選ばれた理由としては、同社の最大の試薬要件の1つであるフェロシリコンの主要メーカーが存在すること、つまりフェロシリコンの現地生産が盛んなことを筆頭に、LMG製品の輸出入に対応する近代的なバルクハンドリング港がある点、大規模な工業用雇用基盤、支援サービス・支援産業の存在などを挙げている。
(IRUNIVERSE AC)