中國生態環境省(環境省に相当)は7月8日、ホームページ上で、銅やアルミニウムのスクラップの輸入規制についての修正案を発表した。これまでの輸入時の分類を変更することで制限を取り除き、自由化する。7月25日まで一般から意見を募集する。
プレスリリース(中国語): W020240708583594041086.pdf (mee.gov.cn)
プレスリリース(解説、中国語):W020240708583594903654.pdf (mee.gov.cn)
対象となるのは、再生銅・銅合金材料、再生アルミニウム・アルミニウム合金原料。税関当局の規定では、これらはこれまで放射性物質を含むなどの危険性から固形廃棄物に分類されていたが、そうした危険がないことは明白であるとみて、今後は非固形廃棄物に分類する。
生態環境省は、「2021-2023年の銅スクラップの輸入量は500万トン。アルミは400万トンと、既に中国の金属供給の中で無視できない規模に増えている」と指摘。輸入自由化は「環境基準を損なうことなく供給を強化し、業界の競争力を高め、炭素排出量を削減する」ことが目的と説明した。修正案は既に税関当局や商務省などと調整済み。
(IR Universe Kure)