積水化成品工業株式会社(本社:大阪市北区西天満2-4-4 社長:柏原正人)は、非フッ素系ポリマー材料「Fluxflow」について、さまざまな材料への分散剤使用を想定し開発を進めているが、1月28日、リチウムイオン電池(LiB)向けに需要拡大が想定されるカーボンナノチューブ(CNT)の分散効果を確認したと発表した。
「Fluxflow」はポリマー構造制御技術を駆使して分散剤やバインダー(結合剤)などで求められる新たなニーズに応える、液状あるいはワックス状の非フッ素系ポリマー材料。
PFAS 規制のリスクがあるフッ素系界面活性剤を用いることなくPTFE 粒子の高濃度分散を実現できる素材として開発し、市場ワークを進めている。
カーボンナノチューブ分散例
「Fluxflow」は、バイオミメティック技術を応用し、ムール貝の接着構造であるカテコール基を取り入れたポリマー構造であることから、多様な物質に対する分散効果を想定していました。
今回、同材料のポリマー構造を最適制御することで、難分散性粒子として知られるCNTや無機フィラーなどの分散効果を確認した。特にCNTは軽量かつ高強度で電気や熱の伝導率が高いことから、電子機器および電池材料など、さまざまな用途への適用が期待されており、その機能を最大限発揮させるために、CNTの均一な分散体が望まれている。
(IR universe rr)