オーストラリア海洋科学研究所(AIMS)は1月21日、新たな研究により、安価かつ毒性のない廃棄物材料から大規模なサンゴ礁再生に不可欠なツールの製造が可能であることが判明したとの声明を発表した。この研究実験は、インドネシアの海洋科学者でバリ島のUdayana大学所属のWidiastuti博士が主導し、AIMSの支援のもとAIMSで行われたもの。
AIMSからの発表によれば、サンゴを定着させるための従来のタイルは、通常、陶磁器やコンクリートで製造されているとのこと。しかし本研究によって、低コストの粘土と一般的な廃棄物からも製造可能で、かつその場合にも幼生のサンゴの定着成功率に影響を与えないことが明らかになったのだという。
なお、ここでいう毒性のない一般的な廃棄物とは、Widiastuti博士によれば、「ココナッツ炭、パン粉、あるいは”grog”と呼ばれる、煉瓦製造や陶器作りの過程で生じる廃粘土など」を指す。こうした添加物がタイル焼成時に燃焼することで狭い割れ目や裂け目などが形成され、サンゴの多くはこうした隙間を好んで定着するのだという。
サンゴ礁の修復とサンゴの輸出は、インドネシア経済において重要な役割を担っていると考えられているのだそうで、この方法はタイル製造のコスト削減を可能にし、地元/自国での持続可能なサンゴ養殖産業の発展にも寄与する可能性がある、と述べられている。
(IRUNIVERSE A.C.)