中国税関総署が4月20日に発表した2026年3月の貿易統計月報によると、同国の3月のタングステンの輸出量は661トンと前年同月比31.6%増加した。ただ、2025年2月の中国のタングステン輸出規制以前の水準には遠く、国際市場の品薄感は続く。ベンチマークであるタングステンAPT価格は4月8日に高値3190/MTUを付け、高止まりしている。
プレスリリース: (13)2026年3月出口主要商品量值表(人民币值)
1-3月期の輸出量は前年同期比21.9%減の2008トンだった。2026年に入ってからは、1月が863トン、2月は485トンと、1000トン未満の状態が続く。規制開始前の2025年1月(1631トン)の水準は遠い。
■APT価格、3000ドル超えでなお上昇基調
足元のタングステン価格は天井知らずの上昇が続いている。タングステンAPT価格は4月8日に高値$3190/MTUを付け、翌週もこの水準で推移した。仲値は4月3日の$3000ちょうどから動かず、安値は4月8日に小幅安となるなど過熱感も強い。
それでも中国がほぼ輸出を止めている以上、国際市場にはバージン品はほぼ出回っていない。どうしても必要な企業が高値で購入するケースもあるとみられる。
過去3か月間のタングステンAPT価格の推移(EU Free market)($/MTU)

(IR Universe Kure)