上海有色網(SMM)は4月23日、「ベトナム政府は、北部タイグエン省のヌイパオ・タングステン鉱山について、2021年から2030年の国家鉱物計画の一環として2050年を見据えた更新計画を承認した」と報じた。探査地域の拡大計画も伝わっており、今後、ベトナムでのタングステンの生産規模が拡大する可能性がある。
■現在の10倍の地域の探査を申請

ヌイパオ鉱山は現在、ベトナム複合企業マサン・グループ傘下の鉱業企業、マサン・ハイテク・マテリアルズ(Masan High-Tech Materials、MHR) が、完全子会社のヌイパオ鉱山会社(NPMC)を通じて運営する。ベトナムメディアのdtiニュースは4月23日、「NPMCがベトナム政府に対し、探査範囲の拡大を申請した」と伝えた。新たに提案された探査区域の面積は合計984.3ヘクタール超で、許可承認日から48か月間の探査が計画されているという。現在のヌイパオ鉱山の面積は90ヘクタールであるため、10倍超の地域を探査する計画になる。
ヌイパオ鉱山の生産物はタングステン、フルオライト、ビスマス、銅。確認済みの埋蔵量は8322万トンとされる。マサンにはかつて三菱マテリアルが出資していた。
■マサン、機関投資家を探している?
一方、シンガポールメディアのビジネス・タイムズ(The business Times)は4月19日、「マサン・グループの幹部が機関投資家を探している」と伝えた。マサンの幹部がブルームバーグ通信に対し、「日本、オーストラリア、ヨーロッパ、アメリカの戦略投資家と話をしてきた」と語ったという。マサンはマサン・ハイテクの株式上場先の移転も計画するため、海外投資家の引き入れによる資金規模の拡大を計画している模様だ。
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ベトナム議会は4月24日、2026年から2030年の中期公的投資計画を採択した。ベトナムは2025年11月に公表した2026年の経済成長目標を10%とし、2025年実績の8.02%から拡大するとしている。

ベトナムはかねて中国に次ぐ世界2位のタングステン埋蔵量を指摘されてきたが、ノウハウ不足などで埋蔵量を生かせていない現状がある。中国の輸出規制で国際市場でのタングステン価格が急騰する中、マサンのみならず国家としてのベトナムにとっても、タングステンは高成長を実現するための「宝の山」になっている。
(IR Universe Kure)