カナダ資源大手のテック・リソーシズは7月7日、自社ホームページ上で、「カナダ西部でのゲルマニウム、ガリウム、アンチモンの生産について、カナダ政府から4億ドル(約650億円)の支援を受けることが決まった」と発表した。生産された製品はカナダ政府がグローバルパートナーに向け、「信頼できる重要鉱物供給者」として供給する。
■北米最大のゲルマニウムメーカー
テックがブリティッシュコロンビア州に所有するトレイル精錬所での重要鉱物生産について、カナダのカナダ自然資源省(NRCan)および政府系ファンドから支援を受ける。今回の決定には、政府に対する製品の供給契約が含まれる。テックの発表によれば同社はこの工場に総額8億5000万ドルを新たに投資する予定で、ブリティッシュコロンビア州政府も同工場を18の優先資源プロジェクトの1つに指定した。
カナダ現地紙のバンクーバー・サンの7月7日の報道によると、トレイル精錬所は130年の歴史を持つ古い精錬所。原材料の多くはアラスカのレッドドッグ露天掘り亜鉛・鉛鉱山から得ている。トレイルではこの原材料から、亜鉛、鉛、金、インジウム、カドミウム、ゲルマニウムを含む合計19種類の製品を精製している。Mining.comは同日、テックは北米最大のゲルマニウムメーカーだと伝えた。
■アングロとの合併、なお手続き進行中
テックは英アングロアメリカンとの経営統合の手続きを進行中。両社は2025年9月に統合を発表していた。