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ポリウレタンフォームのケミカルリサイクルの社会実装へ取り組み開始―豊通ケミプラス・三洋化成・エボニック

2026/10/13 14:34 FREE
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ポリウレタンフォームのケミカルリサイクルの社会実装へ取り組み開始―豊通ケミプラス・三洋化成・エボニック

エボニックケミカルリサイクルを用いて100%再生したポリオール由来のポリウレタンフォーム

 

豊通ケミプラスと三洋化成⼯業、独・エボニックインダストリーズの3社は13日、ポリウレタンフォームのケミカルリサイクル技術を活⽤したリサイクルポリオールの製造・利⽤に向けた共同取り組みを開始したと発表した。

同取り組みでは、豊通ケミプラスがコーディネーターとして回収ネットワークや物流機能を活かし、全体のスキーム構築と事業推進を担う。また、エボニックが保有するケミカルリサイクル技術と、三洋化成のポリオール設計・プロセス技術を組み合わせることで、従来課題となっていた低純度・⾼不純物・⾼温⻑時間プロセスの改善を図り、エネルギー負荷を抑えつつ、より⾼純度で安定した品質のリサイクルポリオールの製造・再利⽤を⽬指す。

具体的には、廃棄されるポリウレタンフォーム(PCR:Post-Consumer Recycled)や、製造⼯程中に発⽣する端材(PIR:Post-Industrial Recycled)を回収し、エボニックのケミカルリサイクル技術によってポリオールを再⽣するスキームの構築を進める。得られた⾼純度ポリオールは、リサイクル原料として再利⽤することを想定。資源循環型社会の実現に向けたサーキュラーエコノミーの推進に貢献していく。

3社は今後、回収・分別から⾼純度リサイクルポリオールの製造、再製品化に⾄るまで、バリューチェーン全体を共同で評価する。この評価には、厳格な品質評価に加え、既存のLCA(ライフサイクルアセスメント)の結果について、プロジェクトで得られるデータを⽤いて追加検証を実施。技術の商業化および社会実装を国内で推進していく考えだ。

ポリウレタンフォームは、⾃動⾞のシートやマットレス、家具などに活用されている。一方、使⽤済みポリウレタンフォームの多くは、現在も埋⽴や焼却によって処理されており、焼却時のCO₂排出や埋⽴処分場の逼迫といった環境負荷の増⼤に加え、本来再利⽤可能な有機資源の損失につながっている。さらに、従来広く⾏われてきた粉砕・再成形によるマテリアルリサイクルは、主に低付加価値⽤途へのダウンサイクルにとどまっていた。

ポリウレタンのケミカルリサイクルでは、分解反応によりポリオールを再⽣することが⼀般的だが、従来技術では副⽣成物や未分解成分を多く含み、得られるリサイクルポリオールの純度が⼗分でないことが課題となっていた。その結果、バージンポリオールとの混合利⽤が前提となり、100%リサイクル原料としての使⽤が難しいだけでなく、品質の安定性や⽇本国内の化学物質規制への対応の観点からも、実⽤化のハードルとなっている。

 

(IRuniverse K.Kuribara)

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