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SUSscrap MarketWatch 2024#16 風景変貌 真夏ももう一段の下げか 

 

 7月13日の米ペンシルバニアでのトランプ元大統領銃撃事件からマーケットの景色は変わった。そこから為替は急速に円高に向かい、ニッケル相場も下落。気づけば為替は半月で7円の円高で155円(TTS)、ニッケル相場は15,585ドル(現地7月29日現在)とあっさり16,000ドルを割り込んでいる。しかしここ3年間のニッケル相場推移をみると、16000ドル以下になるとすぐに反発して再び16,000ドル台に戻る、というパターンが続いてきたが、今局面ではどうだろうか?夏場の不需要期、インドネシアからの過剰なニッケル供給、為替はまたまたトランプ発言で110円まで円高が進む、という噂も聞こえているのだが。

 

(最近3か月のLMEニッケル相場(青色)と円ドルTTS相場(赤色)の推移)

 

(最近3か月のLMEニッケル相場(青色)と国内304系スクラップ相場実勢(赤色)の推移)

 

 

 そうしたニッケル相場の下落と為替の円高のWパンチにより304系スクラップも続落中。

メーカー買値および大手輸出シッパー買値で月中の5円下げでキロ当たり210~215円となっていたが、大手シッパーの親和スチールがやはり8月からもう一段の下げ、おそらくは5円の下げを実施する見込み。とすると、304スクラップ相場は205~210円という水準にまで下がることになる。夏枯れ状態ではあるが、下げは下げ。しかし、そこそこに国内ステンレス&特殊鋼メーカーのスクラップ需要が続いていることが救い。

 

 また韓国ポスコ社は、30日に8月のSUSスクラップ購入価格を韓国国内の納入各社に通達。

それによると、304系スクラップは前月比キロ当たり35ウォン下げの1810ウォン、316系は3550ウォン、400系は入札、となった。304系は7月30日夕刻現在での為替レートによる日本円換算ではキロ当たり10円下げの202円、316系は396円、となった。

 アジアのSABOT相場も、フレート高もあり続落に続落を重ねて足元は1300~1330ドル。タイ現地の大手ステンレススクラップディーラーの買値も同様。日本円での210円は「高い」というOryxStainlessのタイ現地バイヤーの話だった。

 

 

(POSCO社のSUSscrap購入単価の推移)

 

(為替、LMEニッケル、国内SUSスクラップ、SABOT相場の推移)

 

 

(IRUNIVERSE YT)

 

 

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