ロシア資源大手のノリリスク・ニッケル(ノルニッケル)は1月27日、自社ホームページ上で、2025年の生産計画を発表した。このうちニッケルは20万4000-21万1000トンと、2024年実績(20万5067トン)に比べ最大3%の増産となる見通しだ。
■最大手の増産、ニッケル価格の下押し要因に
プレスリリース:Nornickel announces consolidated production results for 2024 - News and releases - Nornickel
調査会社ディールラボが2024年10月に発表した資料によると、ノルニッケルは世界のニッケル生産量の約7%を生産する世界最大手。ニッケル価格は2022年春にピークを付けた後は低迷しているが、ノルニッケルの増産は価格には下押し圧力となる可能性がある。
世界のニッケル企業ランキング
(出所:ディールラボ公開レポート)
■銅は減産、パラジウムとプラチナは24年と同水準
一方、ノルニッケルは2025年の他の鉱物の生産計画として、銅が35万3000-37万3000トン、パラジウムは270-275onz、プラチナを66-67onz、精鉱銅を6万6000-7万トンと発表した。おおむね2024年実績を挟む水準だが、銅のみ前年実績(43万2528トン)から縮小した。
(IR Universe Kure)