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ニッケル、25年は19万8000トンの供給過剰か INSG予測、過剰規模は前年から拡大

 国際ニッケル研究グループ(INSG)は4月24日、ホームページ上で、2025年のニッケルの需給見通しを発表した。供給量が373万5000トン、需要量が353万7000トンで19万8000トンの供給過剰になる見通し。供給過剰の規模は2024年の17万9000トンから拡大し、2024年10月の前回予測時の13万5000トンも上回ることになる。

プレスリリース:pressrel_INSG-Press-Release-April_2025-5al9-lk.pdf

 

 4月22、23日の両日にリスボンで開いた定例会議の結果として発表した。

 まず供給については、ニッケル銑鉄(NPI)と混合水酸化物沈殿物(MHP)の増産が続くと予想した。特に中国でニッケルカソードの増産に伴い一次製品の生産も増えると見る。一方で、インドネシアの鉱業許可証の発行遅延が供給に響いていると指摘。同国のロイヤルティ引き上げによる影響はまだ読めないとした。世界のニッケル生産業者の間では、(価格低迷に伴う)採算性の問題から、減産や製造停止の流れもあるとも述べた。

 需要は鈍い。リン酸鉄リチウムイオン(LFP)などニッケル不使用のバッテリーの普及で電池向け需要が空振りに終わっていることが響く見通しだ。しかし、新たな電池材料である前駆体カソード活性材料(pCAM)開発の流れは、新たなニッケル需要を掘り起こす可能性があるとした。

 

関連記事:国際ニッケル研究グループ(INSG)が2024年および2025年のニッケル市場見込みを更新 | MIRU

 

 なお、過去2年間の実績は、2024年は供給量が352万トン、需要量が334万トンで17万9000トンの供給過剰。2023年が供給量336万トン。需要量は319万トンで17万トンの供給過剰だった。生産量・需要量ともに年を追って増えたが、供給過剰規模も拡大した。

 

(IR Universe Kure)


 

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