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Sn グラフ


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国内錫地金のデータについて

写真白色でやや青白光沢を持ち、全元素の中で安定した同位体の数が最も多い金属である。加工性がよく、融解時の流動性にも優れているので他の金属と合金を作りやすいのが特色。銅との合金が青銅で、用途は自動車、ラジオ、電気部品、ガスメーター、一般照明器具用など多岐にわたる。無害のため、食品工業用装置、家庭用食器などにも使われている。ブリキは鉄に錫めっきをしたもので、その美しさから昔はおもちゃにもよく使われていた。
我が国では、以前は国内で錫石の製錬を行っていたが、現在はリサイクルにより廃メタル、錫滓、ドロス、煙灰、などから錫を650~900t/年程度回収している。一方、海外からは主にインドネシア、タイ、マレーシアから金属錫(錫塊+くず)が35,415t/年、棒・線材が872t/年、錫合金が232t/年が輸入(2010年)されている。
錫の最終製品は幅広い分野で使用されている。ブリキは鋼板に錫をメッキしたもので、錫が鉄よりイオン化傾向が小さく溶け出しにくいことにより鉄を保護するという特性を利用してもので缶詰などに使用されている。しかし、機能を満たし安価な材料の開発(ティンフリースチール、アルミ、紙パック、PETボトルなど)により飲料用途が代替されるなど、最近は鋼板の錫メッキはかなり減少した。
錫の低い融点(232℃)の特性を利用し電子・電気部品産業では低融点接合剤としてSn-Pb共晶はんだ(Sn63%:融点184℃)が多用されてきたが、2006年頃からは、鉛フリー化により純錫はんだや、Sn-Ag-Cu系などのPbフリーはんだが実用化され広く用いられている。
電子部品のリードフレームに使用されるリン青銅の組成は、Cu-Sn-Pである。また、展伸材としてはSn3~8%、P0.2%の組成でばね用に用いられている。
鋳物用青銅合金は、Sn 5~25%、P 0.05~0.5%の組成で、耐食性と耐磨耗性が優れている。錫の含有量が多くなるほど硬度が高くなる。軸受合金には、錫を含むホワイトメタル(Sn 90%)やアルミ軸受合金が利用されていたが、最近では軸受合金自体の需要が減少している。
また、錫の応用製品の液晶パネルやプラズマディスプレイパネルの需要が増加している。これらのパネルには錫を含有するITO(In-Sn-O組成)透明電極が使用されている。しかしながら、パネルのITO膜は極めて薄く、ディスプレイ1台当たりの使用量はごく僅かである。この他、化成品として塩化ビニル安定剤の錫化合物があるが、金属量で全体の数%程度である。

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