7月12日、Benchmark Minerals Intelligenceはリチウム産業に関する新レポートを公開し、他メディアからもこの報告書に関する記事が出ている。
このうち豪ストックヘッド紙(7月13日)によると、Benchmarkはリチウム生産・供給量に関して、豪州が2030年まで世界第1位の座を継続すると考えており、また、今後10年間のうちに同国が世界のリチウム供給量の25パーセントを占める勢いであるとの見解を示している。
同紙によれば、なかでも西オーストラリア(WA)州とノーザンテリトリー(NT)が主なホットスポットであるとのこと。ただし同時に、2030年までに供給されるリチウム全体の約75パーセントは依然として中国で精製されることになる、とも述べられている。豪州は有数のリチウム大国であり、近年では採掘だけでなく自国での精製・加工やバッテリー製造計画にも力を入れ始めているようだが、現時点での世界的な精製のメイン地域はやはり中国であるようだ。
さらに、Benchmark社のウェブサイトには、“中国、欧州、米国におけるEVの需要増加が価格を過去最高に押し上げたため、豪州は今年、世界のリチウムの約半分を採掘する予定である”とも述べられている。
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(A. Crnorak)