連結経営成績に関する定性的情報
2023年3月期第1四半期 (2022年4月1日から6月30日までの3ヶ月間) の業績は次のとおり。
2023年3月期第1四半期において、 新型コロナウイルス感染症の感染再拡大によりゼロ・コロナ政策を推進する中国では大規模なロックダウン (都市封鎖) が行われ、 生産活動や社会経済活動も停滞するなど中国経済にも大きな影響が見られた。さらにロシアによるウクライナ侵攻に伴う地政学的リスクの高まりにより、 エネルギーや食糧等を中心に価格の高騰が進み、 世界経済にも影響が見られた。 欧米では急激なインフレ対策として政策金利の引き上げを行い、為替レートにも影響が見られ、 特に対ドルやユーロを中心に円安が急速に進行した。
TDKの連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場を概観すると、自動車市場においては、中国でのロックダウンや地政学的リスクの高まりにより部材調達におけるサプライチェーン上の制約が継続し、 生産台数が前期を下回る水準となったが、 EV (電気自動車) 等部品搭載点数の多い車種が増加することにより部品需要は堅調に推移した。ICT(情報通信技術) 市場ではコロナ禍で好調を維持してきたノートパソコンやタブレット端末の需要が減少に転じ、 スマートフォンの生産台数も低調だった前期の水準を若干下回った。 中国のロックダウンによる景気悪化の影響を受け、需要も低迷。 HDD (ハードディスクドライブ) の生産は、データセンター向けの需要が堅調に推移しましたが、 パソコン向けの需要が大きく減少したことにより、 全体では前期の水準を下回った。
このような経営環境の中、同社の連結業績は次のとおりとなった。

→ https://www.tdk.com/system/files/2022080100_yojmwp6s_ja.pdf
(IRuniverse.jp)