高品位ニッケル(サプロライト)の埋蔵量が限られている中、インドネシア政府はステンレス業界向けのニッケル銑鉄及びフェロニッケルを生産するロータリーキルン電気炉(RKEF)製錬所への新規投資を認めない計画を発表した。エネルギー鉱物資源省のIrwandy Arif氏が月18日に行われたウェビナーで述べたところによると、新規投資を認めないことによって、電気自動車(EV)のバッテリーやソーラーパネルの原材料となる湿式製錬所への投資を加速させることにつながるという。21日付の現地メディアを引用する形で、JOGMECがニュース・フラッシュとして伝えた。
同氏によれば、「Luhut海事・投資調整大臣が、Arifinエネルギー鉱物資源大臣及びAgus工業大臣との調整おこなったことによるもので、関連する省庁は、現在、RKEF製錬所への投資のモラトリアムの最終決定をしている段階にある」という。
(IRuniverse G・Mochizuki)