次世代半導体の国産化を目指すラピダスは25日、北海道千歳市で、その開発・生産を担う新工場の建設を始めると発表した。鹿島建設が設計・施行者に選定されており、9月に着工、2025年1月の完成を目指すことになる。西村康稔経済産業相も同日の閣議後の記者会見で、新工場建設へ2600億円を追加支援すると発表した。半導体分野での国際競争力の回復を目指す大型プロジェクトが具体化へ動き出す。
ラピダスの出資会社にはキオクシア、ソニーグループ、ソフトバンク、デンソー、トヨタ自動車、日本電気、日本電信電話、三菱UFJ銀行が顔をそろえており、出資総額約73億円で、2022年8月に設立された。取締役会長は元東京エレクトロン社長の東哲郎氏、代表取締役社長にはウエスタンデジタルジャパンなどの代表取締役を歴任した小池淳義氏が就任している。
IBMなどとの国際連携を通じて最先端半導体になる2nmの技術開発を進める一方、2月には新工場の候補地を北海道千歳市の工業団地「千歳美々ワールド」に絞り込んでいた。
(IRuniverse G・Mochizuki)