三菱ケミカルグループは、3月 12日、植物由来の樹脂を用いた炭素繊維プリプレグを開発したと発表した。炭素繊維プリプレグだけでなくガラス繊維プリプレグもラインナップに加え、「BiOpreg#400 シリーズ」としてサンプルワークを開始する。
炭素繊維プリプレグは、炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状の中間材です。速硬化性、耐熱性、高靭性等の特長を持つことから、スポーツ、モビリティ用途を中心に採用されている。「BiOpreg#400 シリーズ」は同社グループ独自の材料設計技術により、含浸させるエポキシ樹脂を植物由来品に置き替えることで、最大で約 25%のバイオマス度※を実現。従来のプリプレグと同様の性能を有しているため、従来同様の取り扱いや成形加工が可能だという。スポーツ・レジャー用途から展開し、自動車の内外装材などモビリティ用途や産業用途への採用をめざす。
モビリティ分野では、環境規制等を背景に製品のライフサイクル全体における環境負荷の低減が求められている。「BiOpreg#400 シリーズ」は車体を軽量化することで、自動車のライフサイクルにおける省資源化や温室効果ガスの低減に貢献できる素材になる。
また、ガラス繊維プリプレグもラインナップに加え、多様なニーズに応えていく。
※ 製品に使用しているマトリックス樹脂におけるバイオマス度(同社調べ)
(IR universe rr)