英資源・金属大手のアングロアメリカンが4月24日深夜、「豪同業BHPから買収の打診を受けた」と明かした。打診は法的拘束力のないものという。ロイター通信や米ブルームバーグ通信などの複数の外電が4月25日までに伝えた。実現すれば2024年を通じて世界最大規模の合併案件になる見通しだ。
報道によると、打診は「条件が多い提案」でアングロアメリカンが南アフリカの白金お呼び鉄鉱石部門をまず分離することが前提になる。アングロアメリカンの取締役会が検討している最中で、現時点で確定事項はないとされる。
現在までにBHP側からの発表やコメントはない。買収観測についてはブルームバーグ通信がかねて伝えていた。
アングロアメリカンは1917年創立の老舗鉱業企業。大手ダイヤモンド企業なども傘下に抱えるが、古い鉱山が重荷となって業績はふるわず、これまでもたびたび他社からの買収の標的に目されてきた。ブルームバーグ通信によると、時価総額は270億ポンド(約5兆2200億円)。対するBHPの時価総額は約1490億ドル(約23兆円)に達する。
(IR Universe Kure)