予想は当たるも八卦、外れるも八卦、だが鉄スクラップの5万円割れはない、としていた予想はものの見事に外れたことになる。
→ Fe Scrap Watch2024#7 やはり鉄スクラップは5万円以下にまでは下がらない
鉄スクラップのメーカー国内買取価格が続落している。東京製鐵が26日、27日から適用のH2買取価格を一部の地区で500円下げ、大台の5万円を割る地域も出ている。下げ要因として為替の円高、ベトナム向けスクラップ輸出価格の下落などが挙げられる。

H2(東鉄・岡山海上)と為替相場
為替が1ドル=154円台の円高に振れ、輸出価格が2,000円の幅で下げているため、国内買取価格もつれ安となっている。東鉄のみならず他メーカーも下げに動いている。ベトナム向けのH2スクラップ輸出もFOB330ドルまで下落。
「需要も引き続き低迷しており、円高を映して輸出商談交渉も滞りがち」(輸出商社筋)という。
発生は相変わらず悪いが、為替の円高移行から、トランプ元大統領銃撃事件から、状況は変化している。
他の大手輸出ディーラーも
「しばらくは相場は弱い」とみている。
海外のスクラップディーラーは
「インドでは鉄スクラップよりも還元鉄が安いので、その影響でか、バングラデシュの買いは強くない」という。
全世界的に下落しているスクラップだが、9月、10月には反発してくると先の海外スクラップディーラー。
(IRUNIVERSE/MIRU)