住友化学は28日、硫酸の価格改定に向け、需要家との交渉に入ると発表した。3月10日出荷分から濃硫酸(濃度98%以上)、薄硫酸(濃度70%以上)ともに、6円/kg増の改定を図る。
硫酸は設備の高経年化に伴う維持・補修費の増加や物流費の高騰を受け、製造・販売にかかる諸経費が年々上昇しており、今後も高止まりが見込まれる状況だ。
同社も様々な合理化に取り組んできたが、「自助努力だけでは、これらの増加費用全てを吸収することは困難と判断」し、安定供給を継続するために価格改定の調整を始めるに至った。
(IRuniverse K.Kuribara)