JFEスチールは2日、西日本製鉄所(倉敷地区)第3高炉で、2025年5月中旬を目途としたバンキングの実施に向けて準備を開始すると発表した。足元の厳しい事業環境が継続する見通しにあることを踏まえ、より効率的な生産体制で操業を行う観点から決断に至った。
バンキングとは送風を停止し、再稼働可能な状態で休止すること。同社は現在、「量から質への転換」の取り組みを着実に実行しており、スリムで強靭な生産体制の構築を進めている。今後も鉄鋼需要の動向を注視し、需要に見合った柔軟かつ迅速な対応を実施していく方針だ。
(IRuniverse K.Kuribara)