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カザフスタンのスポンジチタンメーカーUKTMP ガス漏れ事故を経て現在は・・

2025/06/21 08:47
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カザフスタンのチタンメーカー、UKTMP(ウスト・カメノゴルスク・チタン・マグネシウム・プラント、Ust-Kamenogorsk Titanium and Magnesium Plant JSC)は世界屈指のチタンメーカーで航空機グレードのスポンジチタンでは日本の大阪チタニウム、東邦チタニウムと並んで航空機メーカーの認証を得ている垂直統合型のチタン企業である。チタン鉱石の採掘から精錬まで自社で一貫して行っている。年産2万トンのスポンジチタンは航空宇宙産業市場で18%のシェアをもっている。

スポンジチタンのほかに、一次マグネシウムインゴット、チタンインゴットおよび合金、五酸化バナジウム、チタンスラブなども生産。

 

そのUKTMPのスポンジチタン工場は5月末に塩素ガス漏れ事故が発生。そのときにはスポンジチタンの生産には影響はない、としていたが、UKTMPに近い筋によると、いまなおスポンジチタンの生産は通常時にまでには回復していないという。もっとも現状は民間航空機向け(特にボーイング向け)のチタン需要は低迷しているため、仮にUKTMPの減産が続くとしてもスポンジチタンの市況には影響はないかもしれない。現在、航空機グレードのスポンジチタンはキロ当たり11~12ドルで推移している。

 

 

(IRUNIVERSE)

 

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