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25年の金国際価格、予想平均は3159ドル 年初から16%上方修正、LMBA

2025/07/16 17:54
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 ロンドン貴金属市場協会(LMBA)は7月14日、ホームページ上で、アナリストによる最新の金価格予想を発表した。2025年の平均予想価格は$3159/tozで、1月末時点の予想($2735.33)を15.5%上方修正した形となった。

 

 

プレスリリース:LBMA Analysts Forecast 15.49% Increase in Average Gold Price Through 2025 | LBMA

 

 同会に所属するアナリスト13人を対象に調査した。2025年の通年平均価格が$3000を下回ると予想したアナリストはいなかった。通年平均が$3350との強気な予想もあった。

 もっとも、金相場は年末に向け値下がりするとの予想が多い。年中には$4000に達するとの予想もあったが、年末時点の予想額は平均$3324.40に戻るという。ただ、この水準でも年始時点価格($2641)は上回るとみられる。

 

 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金価格は、2025年上半期(1月1日-6月30日)に25.2%上昇した。7月15日時点では$3336.7/toz。

 

2025年1月1日以降のNY金価格の推移($/toz)

 

 LMBAのアナリストによると、特に4-6月期の金相場の上昇は米トランプ政権による関税交渉に伴う不透明感や、中東などでの地政学的リスクの高まりが安全資産としての金買いを促したことによる。ただ、LMBAのアナリストは、今後の金相場について、地政学的リスクよりも米国の金融政策と米ドルの動向に注意を払う必要があるとした。

 

(IR Universe Kure)

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