2025年10月22日(水)、(一社)日本鉄鋼連盟が2025年9月の鉄鋼生産概況(速報)及び2025年8月実績を発表した。
2025年9月の粗鋼生産高(速報)は637.5万トンとなり、8月実績(663万4,829トン)比3.9 %減、前年同月(662万2,728トン)比3.7 %減となり、前年同月比では6か月連続で減少の見通しとなった。
2025年3月を除けば、2024年8月から粗鋼生産高は700万トンを下回って推移しており、9月(速報)は2月と同様、650万トンを下回る見込みとなった。
2024年度の月換算での粗鋼生産高は、691.3万トンであり8月実績はこれを下回ったが、9月速報値は、これを更に下回る見込み。
9月の1日当たり粗鋼生産高では21.3万トンとなり、8月の同(21.4万トン)比では0.7 %減と約1千トン減少の見通し。
表1に、2025年9月(速報)及び2025年8月(確定)、2025年1月~9月(速報値)累計、及び2025年4月~9月(速報値)累計の全国鉄鋼生産高を示す。
表1 全国粗鋼生産高

2025年8月(確定):前月速報値から修正された部分(黄色マーカー部)
2025年8の粗鋼生産(実績)は速報値(663.61万トン)より僅かに減少し、663万4,849トンと7月実績(691万8,490トン)比4.1 %減、前年同月(687万1,024トン)比3.4 %減の、前年同月比では5か月連続で減少した。
8月の1日当たり粗鋼生産量では21.40万トンとなり、7月の同22.32万トン比では4.1 %減と約9,150トン減少した。
<8月実績>
○ 銑鉄生産は499万7,491トンと前月実績(506万4,392トン)比1.3 %減、前年同月(517万3,255トン)比3.4 %減となり、前年同月比では5か月連続で減少した。
○ 粗鋼生産は663万4,849トンと前月(691万8,490トン)比4.1 %減、前年同月(687万1,024トン)比3.4 %減となり、前年同月比では5か月連続で減少した。 8月の1日当たり粗鋼生産は21.4万トンで、7月の同22.3万トン比4.1 %減。
○ 炉別生産では、転炉鋼が511万3,611トンと前月(519万9,710トン)比1.7 %減、前年同月(530万7,019トン)比3.6%減、電炉鋼が152.万1,238トンと前月(171万8,780トン)比11.5 %減、前年同月(156万3,935トン)比2.7 %減となり、前年同月比では転炉鋼は5か月連続の減少、電炉鋼は13か月連続の減少となった。
○ 鋼種別生産では、 普通鋼が512万6,721トンと前月(531万1,595トン)比3.5 %減、前年同月(542万2,717トン)比5.5 %減、特殊鋼が150万8,128トンと前月(160万6,895トン)比6.1 %減、前年同月(144万8,307トン)比4.1 %増となり、前年同月比では普通鋼は5か月連続の減少、特殊鋼は2か月ぶりの増加となった。
○ 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は593万1,281トンと前月(624万4,857トン)比5.0 %減、前年同月(597万4,581トン)比0.7 %減となり、前年同月比では8か月連続の減少となった。
○ 普通鋼熱間圧延鋼材の生産は469万2,856トンと前月(487万3,696トン)比3.7 %減、前年同月(475万7,434トン)比1.4 %減となり、前年同月比では8か月連続の減少となった。
○ 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は123万8,425トンと前月(137万1,161トン)比9.7 %減、前年同月(121万7,147トン)比1.7 %増となり、前年同月比では4か月ぶりに増加した。
2025年8月(実績)までの月別生産高推移を図1に示す。

図1 銑鉄、粗鋼及び熱間圧延鋼材の月換算、生産高推移
<9月速報>
○ 銑鉄生産は461.2万トンと前月比7.75 %減、前年同月比3.9 %減となり、前年同月比では6か月連続で減少となる見通し。
○ 粗鋼生産は637.5万トンと前月比3.9 %減、前年同月比3.7 %減となり、前年同月比では6か月連続の減少となった。9月の1日当たり粗鋼生産は21.3万トンで、8月の同21.4万トン比0.7 %減の見通し。
○ 炉別生産では、転炉鋼が473.5万トンと前月比7.4 %減、前年同月比1.2 %減、電炉鋼が164.0万トンと前月比7.8 %増、前年同月比10.3 %減となり、前年同月比では転炉鋼は6か月連続の減少、電炉鋼は14か月連続で減少の見通し。
○ 鋼種別生産では、 普通鋼が490.3万トンと前月比4.4 %減、前年同月比3.8 %減、特殊鋼が147.2万トンと前月比2.4 %減、前年同月比3.5 %減となり、前年同月比では普通鋼は6か月連続の減少、特殊鋼は2か月ぶりで減少となる見通し。
○ 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は576.8万トンと前月比2.8 %減、前年同月比4.8 %減となり、前年同月比では9か月連続で減少する見通し。
○ 普通鋼熱間圧延鋼材の生産は444.8万トンと前月比5.2 %減、前年同月比6.2 %減となり、前年同月比では9か月連続で減少する見通し。
○ 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は132.0万トンと前月比6.6 %増、前年同月比0.2 %減となり、前年同月比では2か月ぶりに減少する見通し。
<2025年度上半期見通し>
2025年度上半期[2025年4月~9月(速報)累計]の粗鋼生産高は、4,008万トンの見込みとなった。2024年度上半期(4,183.8万トン)比比4.2 %減となる。
<経産省 2025年度第3四半期鋼材需要見通し(2025年10月16日)>
2025年10月~12月累計の粗鋼需要量は、2,023万トン。前年同期との比較では2.4 %減、前期実績見込みとの比較では1.2 % 増の見通しとした。
前年同期比では8四半期連続で減少となる。これにより2025暦年の粗鋼生産量は、8,076.9万トンとなり、2024暦年の粗鋼生産量8400.9万トンを下回る見通しとなった。
なお、経産省による2025年度第2四半期実績見込みは、1,999.5万トンであったが、日本鉄鋼連盟は速報値では1,992.9万トンと、更に減少するとした。
経産省 2025年度第3四半期鋼材需要見通し(2025年10月16日)より

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