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大同特殊鋼、知多第2工場のチタン用溶解炉稼働 26年7月に2基目――医療向けチタン合金の需要増を見据え

2025/10/27 23:11 FREE
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大同特殊鋼、知多第2工場のチタン用溶解炉稼働 26年7月に2基目――医療向けチタン合金の需要増を見据え

 大同特殊鋼は27日、知多第2工場(愛知県知多市)にチタン用真空アーク再溶解炉(VAR)※1を2基新設し、1基目が10月から稼働(営業運転)したと発表した。医療分野向けなどの需要増が見込まれるチタン合金の生産能力を拡大することが狙い。2基目は2026年7月に稼働開始予定。投資総額は41億円で、チタンの生産能力の現状比約20%増を目指すという。

 

 チタン合金は、軽さと強度を兼ね備え(比強度が高い)、優れた耐食性※2や生体適合性※3を持つため、航空機や医療分野といった産業用途に加え、めがねやゴルフクラブなどの民生品にも幅広く使用されている。特に医療分野においては、世界的な人口増加と、高度医療におけるニーズの高まりにより、チタン合金の中長期的な需要拡大が見込まれている。

 

 同社は、「海外における拡販活動等を推進することで、チタンの受注量を2030年には2018年対比およそ2倍にし、医療用チタン製品の世界シェアを現状の10%程度から2030年に20%とすることを目指していく」としている。

 

 

(IRuniverse G・Mochizuki)

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