企業間リユースを促進するために不要設備を必要とする企業と繋ぐマッチングプラットフォーム「ReSACO」を活用した実証実験 検証結果
サイクラーズグループのトライシクル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役CEO山田 晃一)と、芙蓉リースグループの株式会社FGLサーキュラー・ネットワーク(本社:東京都千代田区、代表取締役 大木 昭彦、以下「FCN」)は、企業の不要となった中古資産を必要とする企業とマッチングさせるプラットフォーム「ReSACO」を活用し、企業間リユース促進とサーキュラーエコノミーの実現を追求する新たな施策を提供することを目的に6月より実証実験を行ってきた。
同実証実験は、サーキュラーエコノミーの実現に向け、DXを活用して企業の不要資産のリユースを促進することで、製品寿命の最大化を図ることを目的に実施された。
参考:5月28日付 トライシクル株式会社企業間リユースを促進するための実証実験を開始 2025年6月1日より参加企業を募集 | トライシクル株式会社のプレスリリース
同社は11月19日、実証実験の終了に伴い、企業間リユースの促進という当初目的に対して十分な成果が得られたことから、11月1日より「ReSACO」の通常運用を開始したと発表。今後、両社は「ReSACO」を活用し、企業が保有する不要資産や遊休設備を他社で再利用できる仕組みを構築し、資源の有効活用とコスト削減を推進する取組みについて、協議・連携を進めていく。
実証実験で取り扱った商品は、不要となった大量のゴルフカート、ゴルフ場整備機器、農業機器等のリース資産約130点。
従来FCNでは大量の設備を一括で取り扱う場合、保管場所や販売手続き、在庫期間等の制約を受けるため、中古物件買取業者の提示価格での販売や廃棄処分を選択していたが、「ReSACO」を活用することで中古資産を必要とする企業(以下「エンドユーザー」)へ直接販売し、マーケット価格での取引実現を目指してきた。
実証実験の結果、出品した商品の60%が成約となり、販売先はゴルフ場運営会社や農業関連法人等のエンドユーザーへの直接販売が99%以上を占め、中古物件買取業者による買い付けは1件にとどまった。
「ReSACO」を通じて、エンドユーザーに直接アプローチしてマーケット価格で販売したことで、当初の目標に対し十分な成果を上げられたと。同時に「ReSACO」の取引利便性も有効に機能している事も確認でき、リユース率向上による廃棄物削減と、エンドユーザーへの直接販売による物流の簡素化でGHG*の削減にも貢献している。
トライシクルでは、今回の実証実験の結果を踏まえ、更なるサービス追加、システムに機能を加え、様々なリユース品の物流手段として「ReSACO」の活用を広く提案。また、FCNでは今回の実証実験を通じてリース資産の活用方法の選択肢が増えたことから、今後は「ReSACO」を通じて、より多くの企業様に有休資産の有効活用を提案し、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
【企業と企業をつなぐリユースマッチングプラットフォーム「ReSACO」(リサコ)】
個人間に比べ、エンドユーザー企業間でのリユースは、経理処理上の問題、物理的な量、輸送、保管の問題など、様々な課題があり、普及をしていない。企業で不要とされる、まだ価値あるモノの多くが廉価で引取られたり、産業廃棄物となってしまっているのが現状です。企業特有の課題を解決し、まずは、リユースを選択し、不要品の残存価値を最大化する、それが企業間のリユースマッチングプラットフォーム「ReSACO」だ。
(IR universe rr)