三菱商事は20日、アングロ・アメリカン社(イギリス、AA)が英国で推進するウッドスミス肥料資源プロジェクトへの出資参画を決定し、AAと同プロジェクトの事業化調査を実施することに合意したと発表した。
同プロジェクトは、三菱商事がペルー共和国のケジャベコ銅鉱山等でもパートナーシップを組むAAが将来の成長分野と位置付けて2020年より推進しているもので、世界最大規模の豊富なポリへライト資源量を有し、60年超の長期に亘り安定的な事業運営が可能となるポテンシャルを持っている。英国では数十年ぶりの新規大型資源開発案件としても期待されている。
ポリへライトは、植物の生育に必要不可欠な6つの必須多量元素の内、カリウム・硫黄・マグネシウム・カルシウムを含む稀少な天然の複合肥料。過去10年以上全世界で実施してきた肥効試験では、収量増加や土壌改良といった効用が確認されている上、低塩素・生産工程での低GHG排出・有機認定取得といった、従来の化成肥料とは異なる独自の価値を有している。また、プロジェクトにて採掘されるポリへライト鉱床は含有量が多く選鉱が不要な為、操業に伴う水の消費量が限定的で、鉱石残渣も発生しないといった環境負荷の低さも特徴。

今後は、プロジェクトの開発・操業リスク精査や経済性評価、社会・環境面での影響評価等の事業化調査、市場性の検証や新規需要の開拓を目的としたポリへライトの販売をAAと共同で実施。権益の買い増し検討含め2028年に予定される最終投資決定への参画の是非を見極めていく方針だ。
三菱商事は事業化調査に必要な費用の一部負担に加え、食品産業・農業関連分野の広範なネットワークや事業投資先での肥効試験機会の提供を通じ、本プロジェクトの事業性評価に貢献していく。
※サムネイル画像のロゴは同社ホームページより引用
(IRuniverse K.Kuribara)