工作機械工業会2月受注確報 2月24.2%増1467億円、輸出は5か月連続1000億円超
2月工作機械受注1467億円(24.2%増)と8ヶ月連続同月比増加
3/25の15時に日本工作機械工業会の2026年2月工作機械受注確報が開示された。2月受注は1467.44億円(同月比24.2%増、前月比0.8%増)と8カ月連続同月比増加、3か月連続で1400億円超えとなった。

外需29.8%増1095.80億円は5ヶ月連続1000億円超え、2月として初の1000億円超え
外需は1095.80億円(同月比29.8%増、前月比3.0%減)と17カ月連続同月比増となった。前月比では3.0%減となったものの5ヶ月連続1000億円超え、しかも2月としては初めて1000億円超えとなった。

主要4業種では、同月比で一般機械、自動車、電気・精密で増加、前月比では一般機械のみ増加した。一般機械は311.6億円(同月比32.0%増、前月比1.2%増)と2ヶ月連続300億円超と高水準を維持している。自動車は205.7億円(同月比7.7%増、前月比23.5%減)と同月比13ヶ月連続増加、前月比では反動減も7ヶ月連続で200億円超えとなった。電気・精密は166.1億円(同月比36.3%増、前月比12.8%減)と同月比4ヶ月連続増加、堅調な動きに。航空・造船・輸送機械は91.2億円(同月比5.1%減、前月比18.2%減)と、3ヶ月ぶりに100億円割れとなっている。
主要3極別ではアジアが552.0億円(同月比34.3%増、前月比10.8%減)と、5ヶ月連続500億円超え、過去最高額更新した1月比で減少も、春節の影響のある月ながら2月として初めて550億円超となった。東アジアは423.5億円(同月比34.8%増、前月比14.4%減)となり、4か月連続で400億円超えとなった。このうち中国は374.6億円(同月比40.4%増、前月比13.5%減)と同月比23ヶ月連続増加、4ヶ月連続350億円超えとなり、2月として初めて350億円超えとなった。中国の主要4業種は同月比全業種で増加した。一般機械向けは133.3億円(同月比47.8%増)と補助金効果が継続、8ヶ月連続同月比増となった。自動車は98.2億円(同月比11.2%増)ながら1月の過去最高額からの反動減に。電気・精密は106.4億円(同月比76.5%増)と4ヶ月連続2ケタ増となった。全体として中国の工作機械NC化向上促進への補助金政策継続、自動車もEV販売鈍化も投資は高水準で支えている。この他、韓国は18.98億円(12.8%増)、一方台湾は29.96億円(1.5%減)と高水準微減に。その他アジアは128.50億円(同月比32.5%増)と10ヶ月連続で100億円超となっている。インドが78.77億円(同月比46.2%増、前月比34.9%増)と、11ヶ月ぶりの70億円超え、2月としては初めての70億円超えに。その他ではシンガポールが11.26億円(2.1倍)となっている。

北米は357.7億円(同月比39.0%増、前月比3.5%増)となり、13ヶ月連続250億円超、3か月連続300億円超えとなった。このうちアメリカは312.1億円(同月比35.5%増、前月比0.4%増)と13カ月連続同月比増加となり、2025年12月に次ぐ、過去2番目の受注金額となった。米国政府の税制改正、軍需産業からの受注増の追い風になっていると見られる。米国主要4業種は一般機械73.7億円(29.2%増)、航空・造船輸送用機械46.9億円(25.2%増)が同月比増加、自動車は32.2億円(9.3%減)も高水準、電気・精密は16.5億円(同月比7.4%減)と一服。なおメキシコは21.3億円(同月比2.1倍、前月比32.2%増)となり、2月では2018年の20.9億円を抜き過去最高額更新となった。
欧州は167.1億円(同月比8.4%増、前月比11.0%増)と8ヶ月連続同月比増、6ヶ月連続150億円超えに。ドイツが39.5億円(同月比4.2%増、前月比3.7%増)ながら2か月連続で40億円割れに。イタリアは21.7億円(同月比32.1%増、前月比0.1%減)で8ヶ月連続同月比増となった。欧州の主要業種4業種では、前月比で自動車のみ増加、同月比では一般機械、自動車で増加した。一般機械が43.4億円(23.8%増)と2ヶ月連続50億円割れも、同月比では5ヶ月連続増加と堅調な推移。自動車は22.2億円(65.3%増)と4ヶ月ぶりに20億円を超え、低水準ながら堅調な推移に。電気・精密は10.0億円(24.2%減)と、低水準が続いている。航空・造船・輸送用機械は20.8億円(同月比31.5%減)と20億円を超えており堅調な推移。
内需371.6億円(同月比10.1%増、前月比13.9%増)と低水準も多少上向きな動きも
内需は371.6億円(同月比10.1%増、前月比13.9%増)と低水準な推移が続いているものの、一部に上向き傾向も出つつある。

主要4業種は同月比、前月比とも航空・造船・輸送用機械を除き増加となった。一般機械は140.9億円(同月比12.4%増、前月比17.5%増)と、同月比で3ヶ月連続増加した。自動車は78.3億円(同月比12.1%増、前月比19.2%増)と5ヶ月連続同月比増加とトランプ関税措置が一応解決し多少能力増強も出ている。電気・精密は57.7億円(同月比78.0%増、前月比10.5%増)と、半導体などで動きがあったとみられる。航空・造船・輸送用機械は22.3億円(同月比46.8%減、前月比35.0%減)と反動減に。
内需全体として厳しさが続く現状から、政策措置による回復に期待する動きに。ここに来て高市政権でビンテージ生産設備の統合、複合工作機械への買換え特例措置が実行される。具体的には省エネ・非石化転換補助金が3/30より申請受付が始まり、補助は投資金額の1/3となっている。同補助金は令和7年度補正予算で令和8年度分250億円を含め507億円、令和9年度985億円、令和10年度598億円、令和11年度126億円、総合計で2200億円規模になる(ユティリティ設備を含む増額)。この対象として工場・事業場型が対象となり、生産設備として工作機械、プラスチック加工機械、プレス機械、印刷機械、ダイガストマシンが該当する。実際には設置台数からみて工作機械への恩恵が最も大きいとみられるだけに、6月以降の国内受注へのプラス効果が期待される。なお、実施にあたっては省エネ基準、加えて合理化によるコスト削減効果とともに、得られた効果による賃上げ実施も要求されている。このため、実際には政府の推進する政府主導の超大型投資(10年間で150兆円超の官民協調投資を目指し、20兆円規模の「GX(グリーントランスフォーメーション)経済移行債」を活用して次世代技術や設備投資を支援)の実行が進まないと、本格的な受注拡大に繋がらないリスクもある。
2月販売は同月比8.9%減1192億円、受注残5.6%増8026億円は24/8以来の大台復帰
2月販売は1192億円(同月比8.9%減)と5ヶ月ぶりに同月比減少に転じた。受注残高は8026億円(同月比5.6%増)と2ヶ月連続同月比増加し、24/8の8005億円以来の8000億円乗せとなった。

2月工作機械4社受注17.6%増、同月比21ヶ月連続増加し内需も2ヶ月連続2ケタ増加
日刊工業新聞が集計している工作機械主要4社の2月受注が3/11に発表されている。4社合計で401.8億円(同月比17.6%増)と、21ヶ月連続同月比増加となった。輸出は293.22億円(15.7%増)となり、18ヶ月連続同月比増加となった。また、国内も108.58億円(23.4%増)となり、2ヶ月連続同月比2ケタ増加に。
牧野フライスは89.99億円(同月比9.1%増)で、輸出が3ヶ月連続増加、中国がスマホ、自動車向け金型が堅調も米国は同月比反動減で全体の伸びは縮小。国内は26.90億円(27.3%増)と航空宇宙向け大型受注獲得で2ヶ月連続同月比2ケタ増加に。

オークマは153.0億円(0.6%減)。国内が52.61億円(1.3%増)と2ヶ月連続同月比増加も伸び率は小さい。輸出は100.39億円(1.5%減)と中国向けで同月比EV向けの反動減が大きく、米国で航空宇宙向け堅調も、17ヶ月ぶりに同月比減少に転じた。

芝浦機械は31.14億円(28.4%増)で、輸出が9.56億円(37.0%減)と前年の中国車載向け大型受注の反動減から4か月ぶりに減少。逆に国内は21.58億円(2.4倍)とエネルギー関連向けに大型機受注が寄与した。

ツガミは127.67億円(57.8%増)で、輸出が120.18億円(60.1%増)と主力の中国向けが自動車、データセンタ関連の冷却装置向けが伸長、電子機器向けなども堅調だった。輸出は10ヶ月連続同月比増加、春節でも前月比5.2%増となっている。

出所:日本工作機械工業会2月受注発表資料、日刊工業新聞社掲載4社受注よりアイアールユニバース加工
(IRuniverse Okamoto)