豪州のビクトリア(VIC)州政府は、自州におけるアンチモン下流加工の初期段階の産業開発を支援する目的で、「アンチモン推進助成金プログラム」を設立し、この度申請受付を開始した。アンチモン下流加工を加速させ、自州の自主的な加工能力を強化することで、国の重要鉱物サプライチェーンを支え、実質的な経済的価値を生み出すことを目指している。
エネルギー・環境・気候行動省(DEECA)がリソース・ビクトリアを通じて実施するというこの助成金プログラムへの申請期限は6月23日で、助成金額は全体で最大1億豪ドル。各プロジェクトが実現可能な道筋を明確にし、確固たる根拠に基づいた事業計画を策定するのを支援するという。
なお、VIC州首相が発表した声明によれば、同州にはすでに豪州最大のアンチモン鉱床があり、また、国内で唯一稼働中のアンチモン鉱山(Alkane Resources社によるCosterfield鉱山)もあるとのこと。さらに、ビクトリア州地質調査所の研究によると、同州の中部には従来考えられていたよりも多くのアンチモンが存在する可能性があるのだという。
アンチモン含有鉱石の処理には、選択的浸出や精製など複雑な処理方法が必要だと考えられているが、州政府は、こうした助成金を通じて同産業を活性化させ、アンチモン資源の州内での加工を目指していく。
オーストラリアン・マイニング紙(4月30日)には、“(同助成金は)州内初のアンチモン加工施設を設立することを目指すものである”とも報道されており、VIC州政府のアンチモン強化計画に期待がかかる。