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シリコマンガン輸入統計分析2026年4月 供給はインド中心、国際価格は調整局面へ

2026/06/30 10:42
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シリコマンガン輸入統計分析2026年4月 供給はインド中心、国際価格は調整局面へ

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【貿易統計/日本】 2026年4月のシリコマンガン輸入統計
鉄鋼生産概況月次:一般社団法人日本鉄鋼連盟 (jisf.or.jp)

為替相場推移 TTS 3か月

 

(詳細分析)
■数量では、4月単月は1万6,338トンと、3月(2万1,386トン)から減少し、前月比76%、前年同月比87%となった。3月に急増したインド向けは8,744トン(前月比57%)へ大きく減少したものの、最大の供給源は維持した。ベトナム向けは4,896トン(前月比180%)と大幅に回復した一方、マレーシア向けは2,658トン(同95%)とほぼ横ばいで推移した。ガボン向けは3月の504トンからゼロとなり、「その他」は40トンにとどまった。
1-4月累計は7万5,331トン(前年同期比105%)と前年を上回った。総じて4月は、3月のインド向け急増の反動で輸入数量は減少したものの、ベトナム向けが大きく回復したことで供給先の偏重はやや緩和した。一方、累計ではインドの高いシェアが続いており、輸入構造は引き続きインド主導を基本としながら、東南アジア勢が補完する構図となっている。(表―1、グラフ―1)。



 

■数量構成比では、4月はインドが72%→54%へ低下し、数量も1万5,372トンから8,744トンへ減少したものの、引き続き最大の供給国となった。一方、ベトナムは13%→30%へ大きく上昇し、数量も2,726トンから4,896トンへ回復。マレーシアも13%→16%へやや上昇し、東南アジア勢の存在感が持ち直した。3月に2%(504トン)あったガボン向けはゼロとなり、「その他」はごく小規模にとどまった。
総じて4月は、3月のインド一極集中型から「インド+ベトナム」二極型へ再びシフトし、供給源の偏重はやや緩和した。ただし、上位3か国(インド・ベトナム・マレーシア)で全体の約99%を占める寡占構造自体に大きな変化はみられない。(グラフ―2)。


 

■金額面では、4月単月は25億20百万円と、3月(30億99百万円)から減少し、前月比81%、前年同月比91%となった。3月に急増したインドは13億02百万円(前月比59%)へ減少したものの、引き続き最大の供給国を維持した。一方、ベトナムは7億79百万円(前月比187%)と大幅に回復し、マレーシアも4億17百万円(同105%)とほぼ横ばいで推移した。3月に76百万円あったガボン向けはゼロとなり、「その他」は21百万円にとどまった。
1-4月累計は110億83百万円(前年同期比98%)と前年並みの水準となった。総じて4月は、3月のインド一極集中からベトナムの回復により供給先の分散が進んだ一方、金額構成では依然としてインドが中心であり、「インド主導・東南アジア補完」の構図に大きな変化はみられなかった(表―2、グラフ―3)。



 

■輸入CIF単価は、全体平均で3月の145円/kgから4月は154円/kgへ上昇した。4月も円安基調が続いたことに加え、ベトナムが153円→159円/kg、マレーシアが143円→157円/kg、最大供給国インドも144円→149円/kgへそれぞれ上昇し、主要供給国で総じて価格が切り上がった。さらに、数量構成ではインド比率が72%から54%へ低下する一方、ベトナムが13%から30%へ回復、マレーシアも13%から16%へ上昇したことから、調達ミックスも平均単価を押し上げた。4月は円安に加え、主要供給国の価格上昇と供給構成の変化が重なり、輸入CIF単価が切り上がった月と整理できる。(グラフ―4)。



シリコマンガン65/17China(USD/t)1年

 


主要税関別数量・CIF(JPY/Kg)実績 (  )内は前月実績

 主要国別税関別数量・CIF(JPY/Kg)実績 (  )内は前月実績


■今後の展望では、日本鉄鋼連盟統計では粗鋼・特殊鋼生産の回復は依然として緩慢であり、シリコマンガン需要も急拡大しにくい状況が続くとみられる。ただし、高炉・電炉の安定操業を背景に、輸入数量は1万6,000~2万トン程度を中心とした底堅い推移が続く公算が大きい。
供給面では、4月はインド比率が72%から54%へ低下する一方、ベトナムが30%まで回復し、マレーシアも一定のシェアを維持したことで、3月のインド一極集中はやや緩和された。ただし、累計では依然としてインドが最大供給国であり、「インド主軸・東南アジア補完」の調達構造に大きな変化はない。
価格面では、春先まで円安が輸入CIFを押し上げたものの、中国65/17シリコマンガン価格は5月の950ドル台から6月末には860ドル前後まで急落しており、国際市況には調整色が強まっている。このため、当面は円安による下支えと海外価格の軟化が綱引きとなり、輸入価格は大幅な上昇よりも弱含みを伴うレンジ相場で推移する可能性が高い。供給面ではインドを中心とした安定調達が続く一方、価格形成は為替よりも国際市況の動向に左右される局面が増えていきそうだ。

(IRUNIVERSE S. Aoyama)

 

青山 雫

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