2026年7月初めまでのバナジウム価格は下落している。五酸化バナジウム、フェロバナジウムがともに値下がりし、フェロバナジウムは2月下旬以来およそ4か月ぶりの安値を付けた。ただ、2026年初めの水準からはともに2割ほど高く、まだ高値圏にある。
Ferroalloynetは6月26日までの週刊レポートで、「中国の原材料市況全体が弱含む中、鉄筋市場が例年通りオフシーズンに入ってしまい、鉄鋼の添加剤としてのバナジウム需要は一段と弱まった」と説明した。それでも、五酸化バナジウムなどを中心に「下値の堅さも感じられる」と分析している。
■五酸化バナジウムは横ばいの末下落
過去3か月間の五酸化バナジウム価格の推移(V205 fob China)($/lb Vo205)

五酸化バナジウムは6月25日に仲値$5.995/lbと、心理的節目の$6を割り込み、5月上旬以来の安値を付けた。5月半ばから1か月以上にわたり$6台前半で横ばいを続けた後のことだった。年初($4.995)からは20%程度高い水準となる。
過去3か月間のフェロバナジウム価格の推移(V78%min US$/kg EU)($/kg)

鉄鋼向けのフェロバナジウムは下落が大きい。6月は毎週のように値下がりし、6月25日に$27.13/kgと2月下旬以来の安値に下げた。それでも年初($23.75)からはおよそ14%高い水準にある。
6月30日

カナダのバナジウムメーカーであるラルゴは6月30日、自社ホームページ上で、「米国防省との間で、高純度五酸化バナジウムの供給契約を結んだ」と発表した。契約期間は5年間で、供給量は最大2876mt、供給額は最大1億2500万ドル(約204億円)。米国の国防備蓄に使用する。
プレスリリース: rl167770.pdf
6月9日
オーストラリア資源のリッチモンド・バナジェム・テクノロジー(Richmond Vanadium Technology、RVT)は6月9日、香港のバナジウムフロー電池企業RKPグローバルと、豪州でのバナジウム電池プロジェクト開発での協力を締結したと発表した。