黒鉛事業開発を行う豪International Graphite (IG6)は6月25日、西オーストラリア(WA)州のCollie微粉化施設向けに黒鉛濃縮物を供給し、同施設の製品販売およびマーケティング支援を行う商業契約を香港に拠点を置く商社Wogen Pacificとの間に締結したとの声明を発表した。ただし、現時点でこの基本合意書は拘束力を有するものではなく、同施設が商業生産に近づくにつれ、拘束力のある契約に置き換えられることが期待されているという。
この契約により、Wogenは商業生産開始時点より、Collie微粉化施設から年間最低3,000トンの微粉化黒鉛を購入し、アジア太平洋地域の顧客への独占的販売を行うこととなり、同時に、同施設での将来的な生産増を支援するため、同施設に供給するフレーク状黒鉛精鉱原料を年間最大10,000トン調達することを約束している。両社間の販売条件は、スポット取引ベースで合意されるという。
Wogen社のCEO、John Craig氏は、「IG6と提携し、アジア太平洋市場、なかでも同地域の中で先端製造材料市場が最も急速に成長している国に数えられる日本および韓国の顧客に向けて、高性能な工業用黒鉛の新たな供給源を提供できることを大変楽しみにしています」とコメントしている。
続いて6月29日には、IG6より、Collie微粉化施設のプロセス棟の建設に関する主要契約を締結したことが発表された。この契約を落札したのは、WA州に拠点を置く豪大手建設会社Prosser Builtだ。
IG6の声明によれば、同施設のステージ1用の黒鉛微粉砕装置はすでに選定済みで、発注も完了している。現在は、ステージ2用の装置選定を確定するためのベンダーによる試験作業が進行中であり、発注は来四半期に行われる見込み。両ステージからなる開発全体は、2027年第2四半期に完了する予定であるという。