広州期貨交易所(Guangzhou Futures Exchange)は7月3日、炭酸リチウム先物・オプションを海外投資家に正式開放した。対象は7月限以降の限月で、証拠金には米ドルも使用可能だ。
同取引所にとって、海外投資家向けに開放する商品はこれが初めて。今回の措置の狙いは、EV(電気自動車)向け電池の基幹原料であるリチウムをめぐって、中国が国際的な価格決定力を固めることにあるようだ。同時に、世界のEVサプライチェーンに関わる企業にとっては、激しい価格変動をヘッジする新たな手段にもなりそうだ。
炭酸リチウム価格は今年に入ってから約33.6%上昇し、開放初日(7月3日)の主力契約は1トンあたり16万8,800元で引けている。取引所側は、海外資金の参入によって価格発見機能や市場流動性が高まると期待を寄せる。
一方、中国の証券会社COFCO Futuresは、海外投資家への開放が相場変動を増幅させかねないと警告した。国際資本の流入は価格発見や流動性の改善につながる半面、先物市場のボラティリティを高める要因にもなり得る、という見立てだ。