マルマエの26/8期予想は半導体向け好調、KMAC統合寄与で再増額修正し、売上高200億円(75.4%増).営業利益41億円(98.3%増)に大幅増額修正。半導体関連の受注額更新から、27/8期も収益上伸期待、28/8期中計の前倒し達成も視野。昨今の半導体関連の株価急落で割安感からポジティブ継続。
マルマエ(6264) 26/8Q3決算メモ ポジティブ継続
26/8期予想を再増額し売上高200億円(75.4%増)、営利41億円(98.3%増)予想に
株価1932円(7/17) 時価総額549億円 発行済株28423千株
PER(26/8期DO予15.3X) PBR(3.57X)配当(26/8期予)45円 配当利回り2.3%
要約

26/8Q3は58.2%増収、営利2.16倍、経常2.52倍と半導体、KMAC寄与で収益上伸
半導体・FPD製造装置の真空部品や各種高精度部品を中心に事業展開。25/8Q3より高純度アルミの機能材料を製造するKMACを連結化。
26/8連結Q3決算が7/3に開示され、売上高53.12億円(58.2%増)、営業利益10.76億円(2.16倍)、経常利益9.94億円(2.52倍)、税引利益7.60億円(2.76倍)と、半導体向けの拡大、KMACのフル連結(25/8Q3では2か月)で収益大幅増となった。

セグメント別ではマルマエの精密部品事業が売上高24.22億円(25.4%増)、営業利益6.05億円(33.3%増)と急回復した。半導体関連が19.31億円(27.5%増)と、受注が半導体工場の稼働率向上、半導体製造装置の急拡大から過去最高となり、売上も急回復、利益率も向上した。FPD向けは3.67億円(2.8%増)とOLED向けが堅調も、他が低調に推移した。

KMACの機能材料事業は、25/8Q3が2カ月だけの寄与のため、同期比伸び率は参考にならないが、売上高28.89億円(同期比2.0倍、26/8Q2比23.4%増)、営利4.87億円(同期比3.3倍、26/8Q2比30.6%増)となった。売上はIT器材が8.38億円(同63.7%増、同12.0%増)と、超高純度ターゲット材が半導体生産の拡大で稼働率アップし消耗品が伸長した。半導体装置部材は6.38億円(同2.24倍、同51.9%増)と、客先の在庫調整が2月で終了し、受注が一気に回復、大増産が寄与し売上も前期比大幅増に。基礎素材は売上高14.09億円(同2.2倍、同31.1%増)と、電解コンデンサ向けが高水準で推移、加えてHDD用材料の大幅増が寄与した。利益面では半導体工場の高稼働から増収効果が寄与、加えてIT器材の伸びが高くMIX良化もあり大幅増益となった。

26/8期予想を再増額し売上高200億円(75.4%増)、営利41億円(98.3%増)予想に
26/8期予想を再増額修正、半導体向けの急拡大、KMACフル連結化寄与から売上高200億円(4/3修正予想比23億円増額、75.4%増)、営利41億円(同9億円増額、98.3%増)、経常利益39億円(同9億円増額、105.2%増)、税引利益33億円(同6億円増額、154.5%増)予想とした。

事業別ではマルマエ単独が売上高91億円(期初計画比9億円増額、4/3予想比5億円増額、18.0%増)、主に半導体向けが上振れる。KMACは売上高109億円(同19億円増額、同18億円増額、2.95倍)予想としている。半導体向けが急反発し大幅増額、HDD向けなど全般に上振れている。従来KMACは3月決算であるが、汎用製品の取り扱いが多かったピーク時18/3期に迫る売上見通しに。

全体を通じ、26/8期は四半期ベースで受注が過去最高水準にあるとのことで、会社再増額想定並みの収益が期待される。
中計で28/8期売上高250億円、営利56億円目標は先端半導体向け拡大で前倒し達成期待
同社はKMAC統合を踏まえ、28/8期に売上高250億円、営利56億円達成を目標としている。
事業別に精密部品事業(マルマエ)は28/8期に売上高120億円、共通費控除前営利36億円目標とする。中心は半導体事業拡大で、28/8期に100億円を目指す計画。しかし26/8期予想で既に91億円予想となっており、27/8期はエッチャーの伸びが高まる見通しで半導体向けの伸びが高まるとみられることから、27/8期に上振れて前倒し達成されよう。同様に、KMACにおいても26/8期109億円予想となっており、こちらも半導体、特に真空チャンバー向けはマルチチャンバー化の中でエッチャー台数より伸びが高いことから、同部門も上伸が見込まれ、こちらも前倒し達成が期待される。
ちなみに主力ユーザーの東京エレクトロンは、新規半導体製造装置の約30%弱がエッチング装置で占められるが、25/3期に数百億円だったDRAM配線工程のエッチング装置の売上高を30年までに累計5000億円以上にする目標を掲げている。また推論AIデータセンターの本格拡大で、400層世代のNAND量産投資がいよいよ始まり、極低温エッチングの量産展開が期待される。このように、主力ユーザーの需要加速から、全体として、27/8期にはかなり中計予想に近付く収益が期待される。
株価は昨年4/8にKMAC株式取得、その後の収益急回復を受けて順調に上昇、6/11に26/8期予想を再増額したこともあり、6/19には3000円(分割考慮)の大台を初めて突破し、3220円の高値を付けた。その後は半導体関連株の急上昇からの反転で、同社株も大きく調整、7/17現在、2000円の大台割れとなり、6/11の増額修正アナウンス時の株価まで下落した。現在、26/8期会社再増額予想EPS126.56円に対しPER15.3倍は、プライム機械平均PER20.2倍に対しやや割安水準で、東京エレクトロンコンセンサス(8035)の43.9倍、エレクトロン向け50%のアバールデータ19.3倍、高周波電源で高シェアのダイヘン20.1倍と比較しても割安である。26/8期は再増額修正並みとみられるが、今後、28/8期中計の前倒し達成も期待されることから、ポジティブ継続とする。



*東京エレクトロン(8035)、ダイヘン(6622)、アバールデータ(6918)との比較

*図表は会社決算補足資料、説明会資料、一部アイ・アールユニバースが加工、チャートはヤフーより添付