Loading...

2026年6月LME鉛相場&国内鉛建値の推移 大量納入で軟調も月後半持ち直し 建値は372円へ回復

2026/08/03 19:20
文字サイズ
2026年6月LME鉛相場&国内鉛建値の推移 大量納入で軟調も月後半持ち直し 建値は372円へ回復

LME鉛相場(2026年7月)
LME鉛相場は軟調な推移となった。月前半はTrafiguraによるシンガポールLME指定倉庫への約16万トン規模の大量納入を受け、需給緩和への警戒感が強まり、3Mは15日に1,843ドルまで下落した。その後は実需筋の押し目買いや中東情勢を背景としたリスク回避の動きもあり、月後半には1,900ドル近辺まで持ち直したものの、供給増加への警戒感が上値を抑え、相場はレンジ内での推移が続いた。
セツルメント月間平均はCash1,844.09ドル、3M1,885.74ドルとなり、前月平均(Cash1,951.25ドル、3M1,969.30ドル)から、それぞれ107.16ドル、83.56ドル下落した。
月間HIGHはCashが7月29日の1,877.0ドル、3Mが7月29日の1,914.0ドル、LOWはCashが7月15日の1,797.0ドル、3Mが同日の1,843.0ドルとなった。
LME在庫は月初29万5,900トンから月末44万1,275トンへ14万5,375トン急増した。これはTrafiguraによる大量納入を反映したもので、現物需給の緩和観測を強め、相場の重石となった。一方、自動車向け鉛蓄電池需要は底堅く推移しており、1,800ドル台後半では実需筋の買いが入りやすく、大幅な下落には至らなかった。
総じて7月は、大量納入による在庫急増が需給心理を冷やし平均価格は前月を大きく下回ったものの、月後半には1,900ドル近辺まで持ち直すなど下値の堅さも確認された月と総括できる。


LME鉛 相場推移($/トン) 3か月


 

国内鉛建値
国内鉛建値(2026年7月)
国内鉛建値は、月前半に調整した後、月後半は持ち直した。7月17日には、LME鉛がTrafiguraによるシンガポールLME指定倉庫への大量納入を受けて1,800ドル台半ばまで軟化したことから、前回比9円安の357円へ引き下げられた。しかし、その後は実需筋の押し目買いを背景にLME鉛が1,900ドル近辺まで回復したことに加え、ドル円が164円前後の円安水準で推移したことから、24日には15円引き上げの372円へ改定され、7月の確定建値となった。
LME市場では大量納入を受けて在庫が大幅に増加し、需給緩和への警戒感は残ったものの、相場は1,800ドル台後半で底堅さを維持した。国内建値も海外相場の持ち直しと円安を反映して下旬に切り返し、総じて7月は、月前半こそ供給緩和懸念から調整したものの、LME鉛の下げ止まりと円安を背景に372円まで回復し、下値の堅さを確認した月と整理される。

LME鉛相場($/トン)・国内建値(JPY/kg)推移 3カ月

 


(2026年6月~7月のLME鉛相場&在庫の推移)

国内建値推移(JPY/Kg) 

 

(IRUNIVERSE S. Aoyama)

 

青山 雫

関連カテゴリ

関連記事

新着記事

ランキング