カーボンネガティブコンクリートの特殊混和材製造の脱炭素化が前進
デンカ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石田 郁雄)と株式会社トクヤマ(本社:山口県周南市、代表取締役 社長執行役員:井上 智弘)は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する「グリーンイノベーション基金事業/CO₂を用いたコンクリート等製造技術開発/CO₂排出削減・固定量最大化コンクリートの開発/革新的カーボンネガティブコンクリートの材料・施工および利用技術の開発」を実施するコンソーシアム「CUCO®(クーコ)」※1に参画している。
同研究開発においてデンカは NEDO から研究開発業務を受託し、CO2 固定型混和材※2 の製造技術開発を推進。その一環として、製造工程における CO2 排出量の削減を目的に、水素(H2)およびアンモニア(NH₃)を燃料として活用するための研究開発をトクヤマと共同実施している。
10月7日、トクヤマは同研究開発のため、南陽工場に CO2 フリー燃料供給・燃焼設備を導入したと発表した。これにより、CO₂固定型混和材※2 の試製において、CO2 フリー燃料を用いた燃焼検証が可能となった。
また、実施した検証試験では、水素およびアンモニアを重油と混焼した結果、安定した燃焼が可能であることを確認。今後は、燃焼条件の最適化を進めるとともに、CO₂フリー燃料の使用割合拡大を目指す。また、CO₂フリー燃料を用いた焼成試験を継続し、カーボンネガティブコンクリートのキーマテリアルであるCO₂固定型混和材※2 の試製および各種性能評価を進めていく。
同コンソーシアムでは、CO₂排出量の削減に向け、カーボンネガティブコンクリートの開発と製造システムの確立に取り組んでいる。CO2 固定型混和材※2 の製造においては、CO₂フリー燃料の活用に加え、カルシウム(Ca)含有廃棄物の原料利用などを通じて製造時の CO2 排出量の削減が求められており、今回の設備導入により、これらの技術検証と開発をさらに加速すると考えられる。

※1 CUCO®(クーコ) :Carbon Utilized Concrete https://www.cuco-2030.jp/
※2 CO2 固定型混和材:製造時や使用時に CO₂を吸収・固定化し、コンクリートの脱炭素化に貢献する材料
(IR universe rr)