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補助金リサイクルいまだ健在 国際戦略特区でリサイクル研究の愚

2015.04.23 11:48

 つくば国際戦略総合特区が20日に都市鉱山リサイクルシステムの開発実用化プロジェクトを新たに追加したそうである。つくば国際戦略総合特区は,茨城県,つくば市,つくばグローバル・イノベーション推進機構と研究機関や企業などが連携し,つくばにおける科学技術の集積を活用したライフイノベーション及びグリーンイノベーションの創出を通じて我が国の成長・発展に貢献することを目的に,「次世代がん治療法(BNCT)の開発実用化」などの7つのプロジェクトを進めるとしている。

 

リリースによると

 (1)戦略的都市鉱山リサイクルシステムの開発実用化プロジェクト

 (2)実施主体:国立研究開発法人 産業技術総合研究所,㈱リーテム,茨城県

 (3)事業内容:

 小型家電をはじめ未だ都市鉱山の多くが未開発あるいは埋立処分されている現状から,世界に先駆けて,レアメタルや貴金属など有用な金属を効率的かつ経済的に回収する革新的なリサイクル技術の開発と,住民への普及啓発や環境教育などを一体的に進めることにより,有用金属資源の安定確保,リサイクル関連産業の発展並びにリサイクル思想に基づく社会の実現を目指す。

 (4)事業期間:平成27年度から平成31年度まで(5年間)

 

→(参考資料)戦略的都市鉱山リサイクルシステムの開発実用化プロジェクト

→(参考資料)革新的なリサイクル技術の開発概要

 

 この国際戦略総合特区というのはいわば税制、財政で優遇措置のある大規模な補助金事業であり、はっきり言ってこれまで民主党政権下でも大失敗してきたレアメタル、レアアースの補助金リサイクルプロジェクト、小型家電リサイクルともなにひとつ変わらない技術開発に終始している。

 

 また国民の税金が一部のステークホルダーの方々に使われて霧散するだけで、あとはなにも残らないという結末を想像するに難くない。このプロジェクトに参画している都市鉱山リサイクルではある種おなじみの顔ぶれがすでに無意味であることを示している。

 

 現場現物現実を知らない学者先生の方々が補助金でリサイクルを研究しようというところに間違いがあり、多くは現場で使えない発想の機械であり、リサイクルシステムに終わる。リサイクル現場で求められていることは、いかに収集量が安定し、利益の出るリサイクルが実現できるか、に尽きる。

 

 革新的なリサイクル技術の開発=現場現実では使えない高額の処理機械を開発するだけで終わるだろう。都市鉱山といえども減少し続けている国内で新たにプラントを設ける意味もわからない。国内にはすでに非鉄製錬所という優れたプラントが全国各地に存在している。

 

 小型家電リサイクルがいまひとつ機能していないことは事実だが、要は発生元(自治体)から最終資源化施設へと流れる小型家電系スクラップのなかで、有償、無償、逆有償と明確に分けて、全国一律で基準を統一することがまず先ではないだろうか。

→(関連記事)小型家電R 特定対象品目は本当に有価性ありなのか?

→(関連記事)小型家電系スクラップの搬入増に困惑する処理現場とその背景

 

(IRUNIV棚町裕次)

 

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