RX Japanが主催するNexTech Week（ネクステックウイーク）2022秋、第2回XR総合展秋、及び　第1回メタバース総合展秋が2022年10月26日（水）〜28日（金）の3日間、幕張メッセで開催されている。NexTech Week2022秋における同時開催は、AI・人工知能、ブロックチェーン及びデジタル人材育成支援である。

 

上の写真は会場の様子

 

　 東京ビッグサイトで5月に開催された「春」では、東北大学のブースは無かったが、秋は出展した。しかし、残念ながら場所の面積は、年々縮小されている。量子前提時代の二大課題は、“ぜったいに安全通信セキュリティが欲しい”及び“量子コンピュータにもっと計算パワーが欲しい”である。これらの量子前提時代を支える企業を紹介する。

 

 

＜OXIDE& LQUOM共同出展＞

《OXIDE》

　今回、初出展されたOXIDE（株式会社　オキサイド）を初日に訪問した。量子メモリ用希土類単結晶：YSOを（写真）展示。その他、もつれ光源用波長変換素子、波長変換用導波路素子を提供している。

 

　オキサイドが開発・製造する光学単結晶や波長変換デバイスは、量子暗号通信や量子コンピューティングに必要不可欠な「量子もつれ光源」や「量子メモリ」に利用されている。世界最高品質の光学単結晶育成技術に加え、フェムト秒レーザーによる低損失光導波路の製造やファイバ結合による光学実装技術を保有し、量子もつれ光源や量子メモリインターフェース等をモジュールとしてて提供する。

　OXIDEの単結晶、光デバイス・結晶及びレーザーなどを始めとする光技術の専門性を量子の世界に生かし、PPLT単結晶（リチウムタンタル）がLQUOMの通信機器に使用された。

 

 《LQUOM》

春に初出展した＜長距離量子通信を社会実装できる世界で唯一無二のカンパニー　LQUOM（ルくオム）株式会社＞は、資本業務提携先のオキサイド社（日本）及び同社がオフィシャル・ セールス・ディストリビューターとなっている RAICOL CRYSTALS 社（イスラエル）と３社共同で出展した。

写真右は、3社共同ブース。

 

　 LQUOMは、2020年1月に設立した横浜国立大学発ベンチャー（代表は新関和哉氏。技術顧問は、横浜国立大学准教授　堀切智之氏）であり、春の時は、学生さんに技術的な内容をご説明いただいたが、今回は、実装ということで、会場ではCOOである吉田まほろ氏ご説明いただいた。

　世界で最も実用化に近いインターネット向け通信機器プロダクト群として、

－短距離量子通信システム：量子もつれを使った通信方式。10 km〜50 kmの短距離量子通信を実現。（OXIDE　もつれ光源用波長変換素子内蔵）

－長距離量子通信システム：量子もつれを使った通信方式。量子中継器により100 km以上の長距離量子通信を実現。（OXIDE量子メモリ用希土類単結晶内蔵）

－量子アダプタ：量子コンピュータ同士を接続して分散量子計算を実現するための波長変換器（OXIDE　波長の変換用導波路素子内蔵）

　

＜TOPPAN＞

《世界初、耐量子計算機暗号をICカードシステムに実装》

　量子コンピューティングEXPOの常連であるすべてを突破する。TOPPAN!!!の量子コンピューティングEXPO秋での目玉は、耐量子計算機暗号を実装したPQCカードである。

　耐量子珪砂暗記暗号（Post-Quantum Cryptography）とは、量子コンピュータを用いても解読が困難である暗号のこと。アメリカにおいて、セキュリティを含めた科学技術の標準を実質的に定める政府機関であるNIST（National Institute of Standards and Technology）が採用したCRYSTALS-Dilithiumを実装した。NISTが選定した暗号が世界中で事実上の標準となると考えられている。

写真下：PQCカードを開発展示した。2025年に限定的な実用化、販売を目指す。

　

 

 

 

（IRUNIVERSE　tetsukoFY）

 

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