東洋製罐 独自製缶加工技術(缶底)で CO2 を削減
2023/01/31 16:55 FREE
~世界最軽量アルミ飲料缶の実現に向けて~
東洋製罐株式会社は、飲料缶の底部をリフォームして強化し、軽量化を可能とする缶底耐圧強度向上技術(CBR(Compression Bottom Reform) を使用したアルミ飲料缶を、国内で初めて東洋製罐千歳工場で生産開始した。なお、CBR は The Canmaker Magazine が主催する Cans of the Year Awards 2020「Prototype 部門」 にて金賞を受賞しているが、これが初めての製品化事例となる。
CBR を使用することで、缶の重量が現行缶 11.5g から 10.9g となり、0.6g の軽量化を実現。これにより、1缶当たりの CO2 排出量を現行缶より約 3%削減、また、CBR が適用可能とさ れるアルミ飲料缶の製品群すべてに CBR を採用した場合、CO2 排出量が約 40 千 t※削減される見込みだ。
※東洋製罐における CBR が適用可能とされるアルミ飲料缶の 2020 年度製造実績および CBR 使用缶 1 缶当たりの CO2 削減量を基に算定
【参考】CBR による缶底部の成形イメージ
CBR は、従来の製缶技術と比べ、高い缶底耐圧強度を提供することができるなど、品質と軽量化が両 立できる革新的技術であり、アルミ材料の使用量削減にともなう温室効果ガスの排出量減少にも繋がる。今後、全国の製造拠点への展開により本アルミ飲料缶の普及と、それにともなう最軽量缶の実現を目指していく。
(IR universe rr)
関連記事
- 2024/10/25 シャープが提案する次世代技術~CEATEC 2024~
- 2024/10/25 サステナブルにパック!〜TOKYO PACK 2024
- 2024/10/25 中国 銅、アルミなど金属スクラップの輸入規制緩和―― 11月15日から実施へ
- 2024/10/25 東洋製缶、ボトルとアルミ缶で第48回木下賞を受賞――軽量化技術により環境負荷の低減へ
- 2024/10/25 工作機械工業会9月受注確報 9月6.4%減1253.6億円と2カ月連続減で回復に変調も
- 2024/10/25 出光興産、PETボトルキャップからCR油を生産
- 2024/10/24 原油価格の動向(10/23)
- 2024/10/24 三菱商事と出光興産、クリーンアンモニア分野で共同検討開始
- 2024/10/23 出光興産と三菱ガス化学、e-メタノールの需要創出へ協業
- 2024/10/23 バーゼル条約附属書改正対応で改正省令公布――環境省 判定基準も公表