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トレーサビリティのDXを深化させサーキュラーエコノミーに「見える化」を実装〜株式会社digglue

 digglueはこれまで、テクノロジー(ブロックチェーン・AI・IoTなど)を用いて、様々な課題解決に取り組んできた。とはいえ、創業は2018年で、まだまだ生まれたてのスタートアップだが、前記のようにすでに大手企業のDX案件にいくつも関わっている。今後は、資源循環がデジタル化した社会の実現を目指し、プラスチックをはじめとした資源再生のプラットフォームの開発を急ぐ。2023年3月には初の自社プロダクト「MateRe」を公開している。「4月26日開催決定!サーキュラーエコノミーシンポジウム2023 at 六本木ヒルズアカデミー」への登壇も決まっている、同社CEO原英之氏(写真)が話してくれた。

 

パーパスは「テクノロジーで持続可能な世界を実装する」

 2018年の創業当時から、2021年くらいまでは、主にブロックチェーンが事業の中心になっていました。例えば大林組様などからご依頼いただいた、ブロックチェ―ンをどう同社事業に活かしていくか、などのコンサルおよび開発をさせていただきました。

 

 こうしたこともあり、大手企業とのお付き合いが増えていきますが、その中で多かったのはサステナブル案件でした。ですが、事業を進める中でブロックチェーンは手段であるという考えに至りました。そこでブロックチェーンを使って製造業のDXに取り組んでいくことを考えましたが、製造業のDXというのは取り組んでいく範囲が広すぎるのではないかと感じました。

 

 そこで、現在から将来に渡っての社会的意義を考えた場合、やはり「サーキュラーエコノミーだろう」という結論にいたりました。2021年9月、弊社はパーパスを策定。「テクノロジーで持続可能な世界を実装する」をスローガンに、“資源循環がデジタル化”した社会を目指し、「みせる」「つなぐ」「まわす」をコンセプトに事業展開をしていくことに決めました。もともとブロックチェーン技術を持っていたということもあるし、IoT、AIも事業としていた。さらにコンサルティングにも強みを持っていた。DXとともに、泥臭くコンサルもやっていく。この二本柱で躍進していこうと決めました。

 

 日本は「資源弱小国」だといえます。しかし少ない資源の中から強力にリサイクルを推し進め、先進技術を持つことで「資源強国」に変えていく。弊社はこれをビジョンに据え、サーキュラーエコノミーの推進に寄与していきたいと考えています。

 

廃プラのトレーサビリティーを見える化、スピード感ある再資源化を

 日本はCOP(国連気候変動枠組み条約締約国会議)の場で叩かれたりしていますよね。3年連続で「化石賞」などを得たりと、不名誉を受けている。他国に比べて出遅れてしまっている、日本のこうした状況を変えていきたい。

 

 例えば、世の中にはまだ循環社会を回していく仕組みが整っていません。そのため、私たちはいま、産業系の排出物(一般的にはロス品など)の「見える化ソフトウェア=資源循環プラットフォーム」を作っています。その第一弾が、MateRe-Visualizationというものでした。

 

 資源循環を加速させるには、いくつかのステップがあり、①排出物の見える化、②再資源化の順番で進めていく必要があります。MateRe-Visualizationは、①「排出物の見える化」に特化したものです。製造現場での排出物の排出状況や、排出物処理に関する動脈と静脈間での連携を見える化するサービスとなっており、プラスチックをはじめさまざまな素材の排出物を見える化することが可能です。

 

 さらにプラスチックの種類を判別し、リサイクルへとつなげていく段階は、②の「再資源化」となります。現在、プラスチックに関して②の段階へと進んでおり、弊社コンサルタントが実地を確実に把握しながら稼働がなされています。次に回収ですが、回収においては現状、ロジ(物流)にインセンティブが働きづらい仕組みになっています。これを最適化する。また中間処理の手配も行えるプラットフォームにしていくことを考えています。

 

 また、前述のMateReとは別のシステムになるが、現在、東京都で行われている「みんなでボトルリサイクルプロジェクト*」には弊社のトレーサビリティーシステムが使われています。どこの回収ボックスからどれぐらいの回収量があるか。それにより最も効率的な回収の仕方を導き出し、ロジ・コストを最低限に抑えるのに役立てられています。

 

 また、弊社では建設現場から出る廃プラのリサイクルを進める仕組みづくりに取り組んでおり、現在、実証実験を行っています。建設現場からは、かなりな量の廃プラが排出されています。例えば現場で使用する資材の梱包材(発泡スチロール)。これはもっとしっかり管理すれば、マテリアルリサイクルを一層推進できるアイテムです。

 

 建設現場では基本的に排出物の分別が行われています。この回収ボックスの下にIoT重量センサーを設置する。そうすると分別された素材が、いまどれぐらい溜まっているかが分かる。これにより、実質的な回収量や最適な回収時期がわかります。このようにしながら、建設現場からの廃プラのマテリアルリサイクルが一層推進されるような仕組みづくりを、現在一つひとつ進めているのです。

 

 またこれと同等な仕組みを、例えば工場のラインなどに設置する。すると、どこの工場でPP、PEなどのプラスチックを利用し、そこからその端材がどれだけ排出されるか、ということが短時間で可視化される。そうすると調達までのリードタイムが短縮でき、再生材を使う企業の設計計画にまで寄与できるのではないか。いま、私たちはこうした構想も持ちながら、マテリアルリサイクルの仕組み作りを進めています。

 

 また、サーキュラーエコノミーとは少々異なりますが、最近、日本酒の高級銘柄の空ボトル(瓶)がフリマなどで高額で落札されているようで(ひと瓶16万円という例も)、これは実は海外での日本酒人気も相まって、瓶だけ銘柄品を使い、中身は低級品を入れるという「偽装」の横行が背景にあります。そこで、キャップの部分にIoTセンサーをつけ、これが開封されたときにスマホをかざすと、開封されたばかりの正規品であることが証明されるシステムがあります。この偽造防止システムはSBIトレーサビリティ株式会社が提供していますが、弊社はこの開発に携わっています。同システムは、日本酒業界の中でもかなりのシェアを取れるのではないかと見込んでいます。

 

 digglueは、モノのトレーサビリティーを、ブロックチェーン、IoT、AIを活用して高度化させ、サーキュラーエコノミーの実現を今後も後押ししていきたいと思います。

 

 

「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」の概要

事業主体/花王株式会社、P&Gジャパン合同会社、ユニリーバ・ジャパン、ライオン株式会社

参画企業/ヴェオリア・ジェネッツ株式会社

事業内容/家庭から出る日用品の使用済みボトルや詰め替えパウチ容器等を東大和市の公共施設等に設置する回収ボックスで回収し、ボトル容器から再びボトル容器に戻す水平リサイクル技術の検証に、大手日用品メーカー4社が連携して取り組む。(東京都HPより)

 

 

(インタビュー IR universe kaneshige)

 

 

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