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ミャンマーWA州の鉱山で採掘停止のニュースが再燃、中国国内の錫鉱山の供給が大幅な不足に直面

 市場の情報によると、5月20日、ビルマWA州は「『すべての鉱物資源採掘の一時停止』の実施に関する通知」文書を出した。その具体的な事項は以下の5点である。

 

1、全地区の鉱区の各坑坑は今から、8月1日の操業停止に向けて操業停止の準備を整え、人為的に既存の坑道と施設を故意に破壊してはならず、人為的に安全を破壊する事故が発生した場合、関連会社の責任者と責任者の経済的、刑事的責任を追及する。

 

2、全地区の各坑道、露天採掘区、選鉱工場のスラグ山、尾鉱、道路、河川などは雨季が来る前に安全防止措置をしっかりと行わなければならず、鉱山の操業停止によって故意に安全上の危険が発生するのを放置してはならない。

 

3、坑道が崩壊しないように維持するために、各坑道は揚水作業を行うことができ、探査や採掘などの作業に従事してはならない。

 

4、鉱工業局検査課、各鉱業会社は鉱山労働者の賃金決済、貿易債務などの紛争の処理に協力しなければならず、集団的な安全事故が発生してはならない。

 

5、鉱山労働者の解散作業及び水、電気の安全作業をしっかり行う。

 

 ミャンマーは中国最大のスズ鉱輸入元であり、2022年の中国のスズ鉱供給総量のうち約32%がミャンマーから供給されている。一方、2023年4月には、ミャンマーWA州から中国に輸出されるスズ鉱山が、ミャンマーから中国に輸出されるスズ鉱山全体の約89%を占めている。今後8月1日にミャンマーWA州の鉱山採掘が完全に中止されれば、国内のスズ鉱山の供給量が大幅に不足することになる。

 

 

 スズ鉱輸入データを見ると、4月の国内錫鉱輸入量は18671トンで、前月比14.85%減、前年同月比18.09%増だった。1-4月の累計輸入量は74171トンで、累計で前年同期比29.05%減となった。

 

 4月の錫鉱輸入量は前月比で減少し、うちミャンマーからの錫鉱輸入量は前月比11.58%減、ミャンマー以外の国からの錫鉱輸入量は前月比25.51%減となり、主に国内の錫鉱輸入の利益水準が絶えず低下したことと関連している。

 

 SMMの計算によると、5月22日の錫鉱輸入の利益水準は1トン当たり約1126.39元と、今年に入って最低となり、その後の錫鉱輸入量に影響する可能性がある。また4月にコンゴ(金)から1924トンの錫鉱を輸入したが、3月は前月比36.9%減の3051.5トンとなり、かつ5月上旬にコンゴ(金)が極端な降雨による鉄砲水爆発と土石流を経験したことも、その後の中国のコンゴ(金)からの錫鉱輸入に影響を与える。全体的に見ると、短期的な国内スズ鉱供給量は依然としてタイトな構造になるとみられる。

 

 WA州の「採掘禁止令」が、錫の供給に対する市場の懸念を引き起こしていることが分かる。ミャンマーは世界第3位のスズ鉱供給国であり、中国のスズ精鉱の最も主要な輸入元であり、生産中止が発表されたWA州もミャンマーの主要スズ生産地域だ。

 

 生産停止の影響を分析した国信証券(株)は、次のような見方を示した。WA州地域の小規模鉱山の鉱物産出量が10-20%を占めると、3000-6000トン/年のスズ供給にも影響する。世界の40万トン程度の需要に対して、この不足はかなりの規模を持つ。一部の業界関係者は最近の類似性があり、ある程度類推できる出来事として、ペルーのサンラファエル錫鉱山が今年1.12日に発表した生産停止(上海錫価格を12%も高騰させた)を挙げている。

 

 現在、錫の需要側は複数の要素によって牽引される見込みがあり、需給構造はすでに3ヶ月前と大きく変化しているため、今回の供給側の重大な変動による錫価格の牽引は1月のサンラファエル錫鉱山の生産停止による影響よりも顕著で、より永続的であると考えられる。

 

 

(趙 嘉瑋)

 

 

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