新たな最先端技術の到来~NEXTech Week 2024より~
AI・人工知能 EXPO
AI・人工知能 EXPOでは、次世代のAI技術とその応用事例が紹介された。
生成AI:
言語生成モデルや画像生成モデルなど、生成AIの最新技術とその応用事例が紹介された。企業の業務効率化やクリエイティブプロセスの支援に役立つ技術が展示されていた。
データ活用:
ビッグデータの分析と活用に関する最新技術が紹介された。企業が持つ膨大なデータをどのように効率的に活用するか、具体的なソリューションや成功事例が紹介されていた。
人手不足解消:
自動化やロボティクスを用いた業務の効率化ソリューションが展示されていた。特に、労働力不足が深刻な業界において、AI技術をどのように活用して課題を解決するかが焦点となっていた。
ブロックチェーン EXPO
ブロックチェーン EXPOでは、ブロックチェーン技術の最新動向とその実用例が展示された。
Web3:
次世代インターネットの実現に向けたWeb3技術の展示。分散型アプリケーション(dApps)や分散型ファイナンス(DeFi)の最新動向が紹介されていた。
NFT(非代替性トークン):
デジタルアートやゲームアイテムなど、NFTの多様な活用事例とマーケットの現状が紹介されていた。
DAO(分散型自律組織):
ブロックチェーン技術を用いた新しい組織形態であるDAOの実例が展示され、企業運営への応用可能性が示されていた。
スマートコントラクト:
契約の自動化を実現するスマートコントラクト技術が紹介され、ビジネスプロセスの効率化とトレーサビリティの向上に貢献する事例が展示されていた。
量子コンピューティング EXPO
量子コンピューティング EXPOでは、量子コンピュータ技術の最前線が紹介されていた。
新素材・新薬開発:
量子コンピューティングを活用した新素材や新薬の開発プロセスが紹介されていた。従来の計算技術では不可能だった複雑な分子シミュレーションが可能となる事例が展示されていた。
人員配置の最適化:
組み合わせ最適化問題を解決する量子アルゴリズムが紹介されていた。これにより、企業のリソース管理やスケジューリングの効率化が実現する。
セキュリティ強化:
量子暗号技術を用いた次世代のセキュリティソリューションが展示されていた。量子コンピュータによる攻撃に対抗するための最新技術が紹介されていた。
デジタル人材育成支援 EXPO
デジタル人材育成支援 EXPOでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための人材育成やリスキリングの重要性が強調されていた。
DX推進を担う人材の育成:
デジタルスキルを持つ人材の育成プログラムやトレーニングコースが紹介されていた。企業が必要とするDX推進人材の要件とその育成方法が詳しく説明されていた。
リスキリングの推進:
既存の従業員を新しい技術や業務に適応させるためのリスキリングプログラムが展示されていた。特に、AIやデータ分析、ブロックチェーン技術のスキルを習得するための研修やワークショップが紹介されていた。
研修やワークショップの導入:
実践的なスキルトレーニングを提供するための研修プログラムやワークショップの導入事例が紹介されていた。企業がどのようにして効果的な研修を実施しているかが解説された。
今回の展示会は主に4つの大きなテーマ(AI・人工知能、ブロックチェーン、量子コンピューティング、デジタル人材育成支援)ごとに会場が区切られており、出展企業は自社の分野に合った場所を4カ所から選んで出展する形となっていた。
このような形式をとるメリットは2つあると考えられた。
まず一つに、零細企業の出展に気づきやすいということだ。テーマ分けがされていない展示会へ行くと、知名度があって大きな展示場所を確保している企業へ人の流れは向きがちである。しかし大きなスペースを確保できない零細企業の展示にも素晴らしいものがあり、無秩序な形式の会場では見落としがちである。一方で、テーマごとに集まっていれば同じジャンルの出展であるという先入観があるので、少しの興味がきっかけとなり目立っていないブースへ足を運ぶ可能性は格段に向上する。
一方で、出展側にも大きなメリットが存在すると考えられる。
これはさる出展していたスタートアップ企業のCEOから聞いた話なのだが、隣接する同じジャンルの企業の社員とネットワーキングが可能ゆえに、新たな会社間の提携が決まったそうだ。また、最終日の片づけ後に同一テーマで出展していた企業の有志出展メンバーでミニパーティーを開催することが決まったそうだ。
このようなテーマごとに細分化された展示会では、来場者だけではなく、出展社側にも大きなメリットがあるのではないかと感じられた。
そして、大きな予算が投じられない一方で、素晴らしい商品やアイデアを持つ中小企業はこのような形式の展示会へ積極的に参加するべきなのは明らかだと考えた。
記者として展示会へ足を運ぶようになって半年強だが、記者活動を始めたころにはAI・人工知能EXPOなどと銘打って関連企業を集められるほど、その領域に関連する企業は多くはないように感じていた。しかし、わずか半年で東京ビッグサイト西展示棟の4分の1が埋めつくされるほどの企業がひしめきあっているのを見て、技術の進歩とそれに伴う産業の発達の速さに改めて驚かされた。
(IRuniverse Imahoko)
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