9月のアルミ概況および10月の見通し 橋本アルミ(株)橋本健一郎
予測レンジ
LME 現物後場買い2400-2700ドル ↑
スクラップ +10~ +20円(前月最終価格より) ↑
為替 140-150円 (一か月間TTM) 円高
■国際概況
予想を下回る米雇用報告や米株安、ISM製造業景気指数を受けた米製造業の低迷が懸念
などマイナス材料があったが、中国人民銀行による預金準備率の引き下げや中国株式市場安定化基金の創設計画や8月の米新築住宅販売件数が好調となったこと好感しUP。
月末日 スタート価格218.5ドルUPの2609ドル
■前月の経済指標
145.80 → 143.73(円)
出典 MIRU
【国内指標】
【自動車生産】
生産動態統計によると8月の自動車生産台数は前年比+0.8%の51万3187台
輸出は前年同月比-17.6%の27万6842台
◆自動車販売台数
日本自動車販売協会連合会によると9月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-2.4%の27万4378台
自動車生産台数
出典 生産動態統計
自動車販売台数推移
出典 日本自動車販売協会連合会
【住宅着工戸数】
8月の新設住宅着工は,持家,貸家,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比5.1%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比0.5%の増加となった。
○新設住宅着工戸数は 66,819 戸。
・前年同月比 5.1%減, 4か月連続の減少
○新設住宅着工床面積は 5,039千㎡。
・前年同月比 8.9%減, 4か月連続の減少
○季節調整済年率換算値では 777千戸。
・前月比 0.5%増, 2か月連続の増加
出典 国土交通省統計
【アルミ圧延・押出品生産数】
日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -6.1% 11万6567t マイナスに反転
出典 日本アルミニウム協会
【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】
前年比 +4% 5万5182t マイナスに反転
出荷 +8% 5万321t マイナスに反転
出典 日本アルミニウム合金協会
【貿易指標】
【輸出】
新地金 -48.2%の171t
二次合金 +94%の1635t
スクラップ -34.1%の2万2182t
アルミ缶 +65.3% 7112t
輸出推移
出典 財務省貿易統計
【輸入】
新地金 -10.1% 8万5991t
二次合金 +3.1%の9万895t
スクラップ +0.8%の716t
合金スクラップ +38.2%の7990t
輸入推移
出典 財務省 貿易統計
■国内概況まとめ
【自動車生産】
生産動態統計によると8月の自動車生産台数は前年比+0.8%の51万3187台
輸出は前年同月比-17.6%の27万6842台
【自動車販売】
日本自動車販売協会連合会によると9月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-2.4%の27万4378台
【住宅着工戸数】
8月の新設住宅着工は,持家,貸家,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比5.1%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比0.5%の増加となった。
○新設住宅着工戸数は 66,819 戸。
・前年同月比 5.1%減, 4か月連続の減少
○新設住宅着工床面積は 5,039千㎡。
・前年同月比 8.9%減, 4か月連続の減少
○季節調整済年率換算値では 777千戸。
・前月比 0.5%増, 2か月連続の増加
【アルミ圧延・押出品生産数】
日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -6.1% 11万6567t マイナスに反転
板 類 7万2969t -3% 5カ月ぶりマイナス
押出類 4万3598t -10.9% マイナスに反転
【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】
前年比 +4% 5万5182t マイナスに反転
出荷 +8% 5万321t マイナスに反転
【輸出】
新地金 -48.2%の171t
二次合金 +94%の1635t
スクラップ -34.1%の2万2182t
アルミ缶 +65.3% 7112t
【輸入】
新地金 -10.1% 8万5991t
二次合金 +3.1%の9万895t
スクラップ +0.8%の716t
合金スクラップ +38.2%の7990t
【見通し】
【自動車】
8月の自動車生産が+0.8%。9月国内販売台数が前年比-2.4%
販売が再び減少 生産は2カ月増加。
ここ数カ月増加減少を繰り返しておりコロナ挽回生産の目はなくこの水準での落ち着く。
【アルミ圧延・押出品生産数】
日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -6.1% 11万6567t マイナスに反転
【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】
前年比 +4% 5万5182t マイナスに反転
出荷 +8% 5万321t マイナスに反転
中国の景気後退を受けて
【スクラップ景況予想】
流通(一次問屋)在庫はLME価格が2390から2600ドル台と上昇だったことから出荷し在庫薄
需要面に関して
先月の相場低迷による持ち込み量の減少から在庫薄。
【LME・為替予想】
今月は以下の項目に左右される
- 中国の景気動向
預金準備率の引き下げや不動産市場に安定化を図る支援策を打ち出すなど一連の景気刺激策が中国経済を支える可能性が高いのではないか
- 米FRBの金融政策
予想通り9月のFOMCで0.5ポイントの利下げを行った。 その後 パウエルFRB議長は9月30日、米経済が堅調な足取りを維持していることから金利引き下げは「時間とともに」進むと発言。利下げはほぼ織り込み済みだが問題はその幅 雇用統計やイランイスラエル問題が台頭してるため利下げ幅縮小か?
これらを踏まえた今月のアルミ価格は 2400―2700ドル(セツル)との予想。
ドル円値は140円~150円(TTM)台を予測。
スクラップ購買価格に関しては +10から+20円程度と予想している。
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