5N Plus Inc.、2024年の生産目標を上回り、さらなる生産能力拡大を発表

【モントリオール、2024年10月15日】― グローバルな特殊半導体および高性能材料のリーダーである5N Plus Inc.(TSX: VNP)は本日、子会社であるAZUR SPACE Solar Power GmbH(「AZUR」)が2024年の生産能力拡大プログラムを予定よりも前倒しで完了したことを発表した。AZURは、宇宙用途の高効率太陽電池技術において重要な供給者であり、当初の30%の生産能力増加目標を達成しただけでなく、35%の増加という成果を収めた。これを踏まえ、同社は2025年末までにさらに30%の生産能力を増加させる計画を発表しており、大半の必要な設備はすでに納品済みのため、追加投資は最小限に抑えられる見込みである。
「このプログラムの完了と来年に向けたさらなる生産能力拡大により、AZURは当社の戦略的パートナーの増大するニーズに対応し、引き続き収益と利益を成長させることが可能になります」と5N Plusの社長兼最高経営責任者(CEO)であるジェルヴェ・ジャック氏は述べている。「2021年にAZURが5N Plusの一員となって以来、売上は大幅に増加しており、これは宇宙分野における需要の継続と、AZURが太陽電池技術でリーダーシップを発揮していることの証です。」
2024年の生産能力拡大プログラムは、2023年初頭に開始され、外延成長、セル生産、組立、テストなどAZURのすべての部門で生産が向上した。2023年には、追加のシフトを導入し、24時間365日の稼働体制へと移行した。また、新しい設備が導入され、全体的な生産効率と自動化が強化されたことで、各プロセスの生産能力が向上した。
今後、2025年末までに予定されている追加の30%の生産能力増加は、新しく設置された外延反応器によって実現される。この装置は、金属有機化学気相成長(MOVPE)技術を使用して、多層の半導体結晶を成長させ、AZURの高効率太陽電池を宇宙用途に適した形で製造する重要な役割を果たす。また、金属や誘電体の蒸着に使用されるツールの能力も向上し、追加の自動化設備がまもなく稼働を開始する予定である。
「AZURはまもなく60周年を迎えますが、このチームがこれまで成し遂げてきたことは非常に誇るべきものです」とジャック氏は語る。「2024年のプログラムを予定よりも前倒しで完了できたことは、5N PlusおよびAZURの全員の献身と卓越した運営能力の証です。2025年の生産能力拡大も予定通りに完了させ、業界の信頼されるパートナーとしての地位を一層強固なものにしていくため、引き続き努力してまいります。」
5N Plus Inc.について
5N Plus Inc.は、特殊半導体および高性能材料のグローバルリーダーであり、超高純度材料を生産し、顧客製品の中核を担う。顧客は、5N Plusの製品により、自身の製品の性能と持続可能性を向上させている。同社の製品は、再生可能エネルギー、セキュリティ、宇宙、製薬、医療画像、工業など、さまざまな重要分野で応用されている。モントリオール(カナダ・ケベック州)に本社を置き、欧州、北米、アジアに研究開発、製造、営業拠点を有している。
将来の見通しに関する声明
本プレスリリースには、将来に関する見通しの記述が含まれており、これらは同社が合理的と判断した推定および仮定に基づいている。これには、キーとなる人材の確保、顧客との関係維持、成長戦略の実行、通常の業務の継続が含まれる。しかし、これらの推定や仮定が正確である保証はない。本声明は、リスクや不確実性が含まれており、実際の業績が大きく異なる可能性があることに留意されたい。詳細は、2023年2月27日付けの同社の「管理者による分析・議論」(MD&A)や、www.sedarplus.caに掲載されている他の書類に記載されている。
(IRuniverse, Kasumi)
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