沖縄を守る、国を守る 若き泰斗 一琉興業 前川代表と語る

沖縄のスクラップリサイクラー一琉興業の前川哲也代表(42歳)はありとあらゆる意味で熱い泰斗である。千葉県の熊谷知事には「千葉を守る!」という著作があるが、前川氏はさなから「沖縄を守る、国を守る!」という気概に満ち満ちている。
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そんな前川氏と東京九段下の「靖国神社」にてインタビューした。
前川氏は生まれも育ちも沖縄本島。沖縄の良いところも悪い所も見て、育ってきた。スクラップリサイクラー歴は20年。一琉興業を立ち上げたのは2012年(平成24年)。
その前は、雑品スクラップと鉄屑の輸出で名を馳せたFEメタルの沖縄支店所属で沖縄のスクラップを迷いなく中国と韓国に送り込んでいた。
その時に、沖縄の建物解体現場から発生する鉄筋スクラップの鉄屑は、1945年の太平洋戦争沖縄戦の「鉄の暴風」と表現される、約300万tの戦争スクラップが母材で沖縄県内地場電炉メーカーの拓南製鉄によるリサイクル品で有る事を知る。
いわく「沖縄の鉄筋スクラップにはあらゆる人間の血がしみこんでいる」
この歴史的時代背景に頭を打たれた前川氏だったが、本当に打たれたのは2019年から中国が雑品スクラップの受け入れを停止したこと。
2018年の12月には東奔西走の疲労とストレスで倒れ、2日間、死の淵を彷徨った。ここにひとつ神がかりなエピソードがある。
前川氏が倒れているのを見つけたのは会社で雇っていた警備員がたまたま発見できた。もしも発見できなかったら。。。
「私は生かされている、まだやるべきことがある」そう悟った前川氏。
この経験から彼はなんのために生きているのか?を真剣に考えるようになる。お金のため?名誉のため?いや、違う。それだけではないはず。。。
死の淵から蘇った前川氏は会社のリサイクル事業に奔走するとともに、沖縄や日本国についても深く考えるようになった。
先達の方々が日本を護ってきたからこそ今がある。。
それに引き換え今の日本はどうだろう?子供だちが誇れる国なのだろうか?
普通の愛国心をもつことが、ともすればダサい、右翼的とみられる世の中に誰がしたんだろう。
子供たちはもっと日本の歴史を知るべきだと。
しかし朝日新聞をはじめとして、マスコミは日本がいかにダメな国か、と自虐史観が幅をきかせている。沖縄のマスコミは特にそうらしい。偏向報道も甚だしい。
こうした当たり前の愛国心をあえてもたないように教育されているのが今の日本なのではないか?
靖国という場所柄か前川氏の思いは募る。。
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一琉興業は非鉄金属スクラップ、電子機器スクラップ、鉛バッテリースクラップを扱う。グループ会社の有限会社クリーンアイランドで産業廃棄物、プラスチックを扱っている。
フロンの回収も行っている。年商は10億に届かず。従業員は15名。決して大きくはない。沖縄本島には20社程度しかスクラップ会社は存在しないが、とりわけ同業他社は歴史もあり、なかなか手ごわい、そして尊敬する先輩会社でもある。しかし前川氏は挑戦し続けている。かなり地道などぶ板営業をいまも行っているという。
そんな前川氏が懸念しているのは、この沖縄にも海外系ヤードディーラーが複数社進出してきたことだという。
「スクラップ業界も解体業界でも海外系企業がどんどん増えてきていますが、これはやはり国レベルで規制すべき問題だと思います。
言い過ぎかもしれませんが、これは形を変えた侵略戦争ですよ。本当にこのままでは日系の業者はつぶれていきます。もはや政治が動かないと解決できない状況になっているけれど、私はこれは一部の政治家が知っていて、あえて放置しているのではないかとみています。もしもそうだとしたら、その人は国賊です」と語気を強める。
霞が関、永田町が鈍感だと思っていたが、あえて鈍感を装っているとしたら。。確かにとんでもないことである。
前川代表はまさに若き熱き泰斗である。
国を立て直すがごとくリサイクル業界の秩序も正したいと考えている。
(IRUNIVERSE Tanamachi)
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