DSEI Japan 2025開幕 変わる防衛のあり方
2025年5月21日、千葉県千葉市の展示会場「幕張メッセ」にて、防衛関連事業を一手に取り扱う展示会「DSEI Japan 2025」が開幕した。
本記事では速報として簡易に内容をまとめた物となる。
技術主体で更に注目される展示会へ
前回開催されたDSEI Japan 2023では自衛隊を中心に展示が組まれている形であり、搬入される車両もAFVや軍用向け大型4WDなどが目立っていた。また展示内容も技術的なものよりは装備品、とりわけハードウェア面での展示が強く示された形となった。2022年に戦端が開かれたウクライナ侵攻からそう日は経っていない事もあって、ドローンとそれに対する物理的なキル戦術であるレーザー兵器が着目されたのもこの頃である。
ひるがえって今回のDSEI Japan 2025ではロシアvsウクライナ、イスラエルのガザ侵攻、インドとパキスタンのにらみ合いなど、世界各地で火の手が上がっている状況での開催となった。それでも世界各国から合計500を超える、大小さまざまな企業が会場で展示を行っていた。
今回は前回以上に諸外国からの高官や重要人物の姿が多く見られ、特にベトナム人民軍の幹部は会場でよく見られる状況であった。軍関係者や高官がブースを立ち寄る際には周辺に大勢の警備員が待機するなど、重要人物の来訪が文字通りひと目でわかる状態となっており、それだけ今回のDSEIに対し各国が熱い視線を注いでいるという事の証左である。
展示内容は前回の様な重厚長大な展示はそこそこに、併せてドローンに対抗するためのカウンターシステム、もしくは欺瞞のための装備やミサイルなどに対する防空システムや妨害装置などが大きく取り上げられていた。イスラエルに本社を置くエルビット・システムズでは対ミサイル用の欺瞞装備であったり電子妨害に対する無力化装備を整えるなど、兎角守りの姿勢に重きを置く装備を展示していた。
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今回注目されたものの代表格は防衛装備庁の手掛ける電磁投射砲、通称レールガンと呼ばれる電磁兵器だ。これ自体が機密の塊な為情報がほとんど引き出せないという程にガードの硬いものであったが、現在は東北地方沖合の洋上にて射撃試験が行われているとの事だ。実用化に向けてはまだまだ技術的なハードルが高いものの、それでもデータ取りを進めて完成にこぎつけさせる予定だそうだ。現に同装備品について、各国関係者が軒並み条件面を始めとしてあれこれ質問を投げかけてきたのだとブース通訳の担当者は語っていた。
また今回は日本、イギリス、イタリアの参加国で取り組んでいる「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP=ジーキャップ)」も注目の的となっていた。これは日本からは三菱電機やIHIといった企業が取りまとめ役として顔を出しているものであり、各国の先端技術を組み合わせて最新鋭となる第6世代戦闘機を作ろうという計画である。現在機体の模型こそ出ているものの、具体的な情報については公開されていない。それでも2035年の就役を目指している事もあり、試験機でのデータ取りは行われているとの事であった。現状では米国とロシアのみが第6世代戦闘機を保有する中で、いかに通用する機体を出せるかが勝負の分かれ目だろう。
(IRuniverse Ryuji Ichimura)
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