韓国調査会社のSNEリサーチが8月7日までに発表した月次レポートによると、2025年1-6月の世界の電気自動車(EV)向け車載電池の使用量は504.4ギガワット時(Gwh)で前年同期比37.3%増えた。首位は中国の寧徳時代新能源科技(CATL)で全体の37.9%を占め、2位のBYD(17.8%)と併せて全体の55.7%を中国大手2社が独占した。(図表はすべてSVEreserchのホームページより)
■パナは世界で6位、中国以外なら4位
世界の車載電池使用量
EV向け車載電池の伸び率は前年同期の22.3%から改善した。日本勢はパナソニックが6位に入った。
中国を除いた世界の車載電池使用量
中国を除いた場合の世界の車載電池販売量は前年同期比23.8%増えた。CATLがやはり首位だが、シェアは29.7%と中国を含む場合からかなり落ちる。代わりに韓国のLGエナジー・ソリューションが20.5%を占めて2位にランク入り。BYDは6位となる。パナソニックは4位で、中国国外での健闘が目立った。
■EV販売も伸び改善、中国除けばVWがトップ
世界のEV販売台数
1-6月の世界のEV販売台数は946万9000台で前年同期比31.8%増えた。伸び率は前年の同期間の20.8%から改善した。市場シェア1位はBYD。
中国を除いた世界のEV販売台数
中国を除いた場合の販売台数は21.9%増え、シェアはドイツのフォルクスワーゲンが首位となった。米テスラは中国を含めた場合と含めなかった場合のいずれでも3位以内に付けた。
(IR Universe Kure)