BYDジャパン㈱(本社神奈川 劉学亮社長)のグループ会社でBYD車の販売を行うBYD Auto Japan㈱(本社神奈川 東福寺厚樹社長)と三菱倉庫㈱(本社東京 藤倉正夫社長)は1月10日、完成車および物品の物流に係る業務委託契約を締結したと発表した。
契約では、BYD Auto Japanが日本で展開するBYD車の入港から整備、国内輸送、アフターパーツの保管・全国配送までの物流業務を三菱倉庫が受託する。この一環として両社は、納車前点検を行う専用施設「PDIセンター」を開設した。
整備工場にモータープールを併設したPDIセンターでは、以下の検査項目を実施する。
(1) ボディやガラスに傷や凹みがないか、塗装が良好か、トランクやシートに汚れがないか、タイヤの空気圧などを調べる 内外装の検査
(2) アクセルやブレーキペダルの踏み込み・反発が正常か、発進や加速性能、バッテリーの電圧などを調べる車両の仕様/性能検査
(3) マルチメディアやエアコン、ワイパー、車内外照明灯の動作が正常かなどを調べる種機能検査
(4) 充電テスト
PDIセンターで行う検査の様子

2022年7月に日本の乗用車市場への参入を発表したBYDジャパンは、グループ会社のBYD Auto Japanを通じて、1月にe-SUV「ATTO 3」、2023年中頃にe-Compact「DOLPHIN」、2023年下半期にe-Sedan「SEAL」と段階的に3車種のEVを投入する計画を立てている。
一方、機械・電機、食品など幅広い分野の倉庫保管や陸上・国際輸送などの物流サービスを提供している三菱倉庫は、自動車関連分野において、パーツセンターやモータープールの運営、完成車の輸送などのサービスをワンストップで提供しており、最近では、ロボティクスやAIの活用を積極的に進めるとともに、車載バッテリーの保管等、CASEに対応した物流サービスも強化している。
(IRUNIVERSE ISHIKAWA)